平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)

解説記事内の画像はExcel 2016のものですが、操作方法は下記のバージョンで同じです。
  • Excel 2016, 2013, 2010

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)06 セルに入力された日付は、表示形式を使って、和暦でも西暦でも自分の好みの形式で表示させることができます。
でも、表示形式を和暦で設定すると、Excelの規定で、平成元年は「平成1年」と表示されます。
これで正解なので、気にならない方はそれで全然OKなのですが、「いやぁ、平成元年って表示されないと落ち着かないなぁ」という方もいらっしゃるはず。

「平成1年」の日付を「平成元年」と表示させる方法は、このページでご紹介する条件付き書式を使う方法と、ユーザー定義の表示形式を使う方法の2つがあり、それぞれに長所と短所があります。

【条件付き書式を使う場合】

  • 設定が簡単。
  • 数ヶ月経ってから設定を確認したいとき、条件付き書式で設定したこと自体を忘れてしまい、[セルの書式設定]でひたすら表示形式の設定を確認してしまう。

ユーザー定義の表示形式を使う場合

  • Excelの基本である「日付の見え方を変えるのは表示形式」というシンプルな発想で済む。
  • ユーザー定義の表示形式の設定が長い。

どちらを使うかはあなた次第。
このページでは、1つ目の条件付き書式を使う方法をご紹介します!

「平成元年」と「昭和64年」

「平成元年」の年は、「西暦1989年」です。
実はこの1989年、最初の数日間は「昭和64年」、そしてそれ以降は「平成元年」と、同じ年なのに元号が2つある特殊な年です。

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)01 じゃぁ一体全体、この年の何日までが「昭和64年」で、何日以降が「平成元年」なの?ということになるわけですが、少なくとも私は覚えていません。
そこで、このような実験をしてみます。
この年の1月1日は「昭和64年」なのですが、あえて間違えて「平成1年1月1日」として入力してみます。
日付の入力の「お作法」に従って、年・月・日をスラッシュで区切って入力し、[Enter]キーで入力を確定すると、

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)02 「平成1年1月1日」は、正しくは「昭和64年1月1日」なんですよ〜、とExcelさんが図のような表示に変えてくれました!
Excelさんステキ!

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)03 それではこの「昭和64年1月1日」のデータをオートフィルして、日付の連続データを入力し、この年の何日までが「昭和64年」なのかを確認してみましょう!
「昭和64年1月1日」のデータが入力されているセルを選択し、適当にオートフィルすると、

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)04 この年は同じ年だけれども、1月7日までが「昭和64年」、1月8日以降が「平成1年」であることが分かりました!

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)05 そして、どんな年も1年の終わりの日は12月31日なので、「平成元年」と表示させたい「平成1年」は、「平成1年1月8日から12月31日まで」のことになるわけで、それを図に表すとこうなります!

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)06 ということは、こういった日付が入力されているセルで、「平成1年」を「平成元年」と表示させたいなら、

もし、セルに入力されている日付が、「平成1年1月8日から平成1年12月31日までの間」だったら、年を「平成元年」と表示

と設定したいことになります。
しかも、日付データの見せ方を変えるのは、表示形式という書式設定ですから、上記のような条件に該当したときに書式を変える、条件付き書式を設定することになります!

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条件付き書式の設定

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)07 それでは早速、条件付き書式を設定していきましょう!
まずは日付が入力されているセルを範囲選択し、

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)08 [ホーム]タブ、

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)09 [スタイル]グループの[条件付き書式]ボタンをクリックし、

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)10 表示された一覧から[新しいルール]をクリックします。

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)11 条件付き書式を設定するダイアログボックスが表示されるので、まずはダイアログボックス上部でこれから設定する条件付き書式の種類を選択します。
今回は、現在範囲選択しているセルの中で、「平成1年1月8日から平成1年12月31日までの間」のセルだけを、「平成元年」という書式で表示させたいわけですから、[指定の値を含むセルだけを書式設定]を選択します。

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)25 そして、「平成元年」と表示させたいのは、現在範囲選択しているセルに入力されている値が、「平成1年1月8日と平成1年12月31日の間」という条件に合致した時なので、条件部分の設定は図のようになります。
この時、日付の指定は日付の入力の「お作法」に従って入力すればいいので、図のように年・月・日をスラッシュで区切って入力すればOKです。

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)26 ここまでで、「セルに入力されている値が、「平成1年1月8日と平成1年12月31日の間」だったら」という条件部分の指定が終わったので、最後に、その条件に合致した場合には、どのような書式にしたいのかを設定していくことにしましょう。
ダイアログボックス下部の[書式]ボタンをクリックします。

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)12 すると、条件に合致していたときにどんな書式にしたいのかを設定するダイアログボックスが表示されます。
[表示形式]タブで、[ユーザー定義]を選択し、[種類]の一番上の欄でクリックして文字カーソルを入れ、中の文字をすべて消します。

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)13 そしてこの欄に、条件に合致していたときの表示形式として、「ggg"元年"m"月"d"日"」と、ユーザー定義の表示形式の記号を入力します。

よくある一般的な和暦の表示形式に、「ggge"年"m"月"d"日"」という表現がありますが、年の部分を「ggge"年"」にしてしまうと、「平成1年」のように、年が元号と数字で表示されるだけで、今と何も変わらないので、元号は表示させるけど、年の数字は表示させずに文字で「元年」となるように「ggg"元年"」と設定します。
ちなみに、今回使う表示形式は、「ggg"元年"m"月"d"日"」としましたが、もちろんお好きな表現にしていただいてOKです。
もちろん、ユーザー定義の表示形式で使う記号は、半角で入力します。

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)13 条件に合致した場合の表示形式を設定し終えたら、ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックすると、

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)14 最初のダイアログボックスに戻ってきます。
[プレビュー]欄には、この条件に該当した場合にはこんな表示になりますよ、というのが確認できるようになっています。
ですが、よく見ると、「平成元年1月1日なんてこの世に存在しないんだよ!この日は昭和64年だよ!」と突っ込みたくなりますが、これはあくまでも書式という「見た目」を確認するためだけのもの。
見た目じゃないデータのことは、気にしないようにします。
最後に[OK]ボタンをクリックすると、

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)15 条件付き書式を設定したセルの中で、「平成1年1月8日から平成1年12月31日までの間」の日付が入力されているセルは、「平成元年」で表示されています!

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なんだ、この数字は!

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)27 さて、ここで、設定したばかりの条件付き書式の内容を、もう一度確認してみることにしましょう。
今回の条件付き書式を設定したセルが範囲選択されている状態で、

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)08 再び[ホーム]タブ、

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)09 [スタイル]グループの[条件付き書式]ボタンをクリックします。

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)16 今度は、既に設定されている条件付き書式の内容を確認する操作なので、[ルールの管理]をクリックします。

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)17 現在範囲選択されているセルには、条件付き書式が1つしか設定されていないので、ダイアログボックスでは既にこの設定が選択されている状態になっています。(図の長い方のオレンジ枠の部分)
選択されているこの設定を確認するために、このまま[ルールの編集]ボタンをクリックします。

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)18 条件付き書式を新しく設定したときと同じダイアログボックスが表示され、現在の設定が確認できます。
でも、設定の時に「h1/1/8」と「h1/12/31」と設定した部分が、数字になっているではありませんか!
でもこれはおかしなことが起きてしまっているわけではありません。
Excelで日時を扱うために知っておきたいシリアル値(日付編)」でご紹介しているとおり、Excelでは日付を、裏でシリアル値という数字で管理しています。
それがゆえに、「h1/1/8」と「h1/12/31」のように日付で設定しても、Excelさんが自動的にシリアル値に直してくれる、というわけです。
「ふ〜ん、そういうことなんだ」と思っていただければそれでいいので、[キャンセル]ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じましょう。

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)19 最初のダイアログボックスに戻ってくるので、[閉じる]ボタンをクリックしてダイアログボックスを閉じます。

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条件付き書式は、あくまでも条件に該当した場合にしか表示が変わらないので

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)28 今回の例で条件付き書式を設定した表では、予め日付の表示形式が和暦に設定されていました。

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)20 でも、日付の表示形式が西暦に設定されているセルに今回の条件付き書式を設定しても、

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)21 条件に合致するセルしか表示が変わらないため、和暦と西暦の表示が混在してしまいます。

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)22 というわけで、もし日付が西暦で表示されていたら、条件付き書式を設定する前に、日付が入力されているセルを範囲選択し、範囲選択されているセルのところだったらどこでもいいので右クリック、

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)23 [セルの書式設定]をクリックし、

平成1年を平成元年と表示させる(条件付き書式編)24 表示形式を和暦に設定してから、条件付き書式を設定すれば、全体の表示を和暦で統一した上で、更に条件に合致した場合の書式を加えているんだ、という設定イメージを、頭の中で整理しながら操作できると思います。

ここまでで、「平成1年」を「平成元年」と表示させる2つの方法のうち、条件付き書式を使う方法をご紹介しました。
興味のある方は、ユーザー定義の表示形式を使う方法も是非ご覧ください。

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