切り捨て[やさしいROUNDDOWN関数の覚え方]
Excel 2021, 2019, 2016, 2013 Microsoft 365
解説記事内の画像はExcel 2021のものです。
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切り捨てをしてくれるROUNDDOWN関数(ラウンドダウンかんすう)は、「桁数」の指定が最大のポイント。
「桁数」の指定をどうするのかさえ覚えてしまえば、ROUNDDOWN関数は使いこなせたも同然です!
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「桁数」の覚え方
「小数点第一位」や「千の位」という言葉の代わりに、ROUNDDOWN関数では「桁数(けたすう)」という数字を使います。
この数字さえ覚えてしまえば、ROUNDDOWN関数は超簡単に使えます。
桁数は、小数点を境目に、一の位が基準となっていて、桁数ゼロ。
そして、小数点第一位を「1」、小数点第二位を「2」・・・という風に順番に割り当てられています。
さらに小数点以下じゃない部分(整数部分)は、一の位の「ゼロ」を基点とし、十の位には「-1」、百の位には「-2」・・・という風に、マイナスの付いた数字が順番に割り当てられています。
桁数は、小数点以下じゃない整数方向にマイナスが付くので、そこが勘違いしやすいポイント。
そして、指定する桁数は、
切り捨てた結果、どこの位から答が見えるのか。
「どこの位で切り捨てるか」ではなく、そこの位で切り捨てた結果、「どこの位から答が見えるのか」という答の位を指定するのがポイントです。
例えば、「315.278」を小数点第二位で切り捨てたい場合、小数点第二位で切り捨てた結果、答の数字は小数点第一位から見えてきます。
なので、桁数の指定は、小数点第一位を表す「1」。
「28315」を百の位で切り捨てたい場合、百の位で切り捨てた結果、答の数字は千の位から見えてきます。
なので、桁数の指定は、千の位を表す「-3」。
ROUNDDOWN関数で切り捨て
今回はA2番地の数字を、小数点第二位で切り捨てた結果を、B2番地に表示させてみましょう。
答を表示させたいB2番地を選択し、[関数の挿入]ボタンをクリックします。
表示されたダイアログボックスで「すべて表示」を選択し、「ROUNDDOWN」を選択、[OK]ボタンをクリックします。
この時、「[関数の挿入]ダイアログボックスの使い方」の技を使えば、簡単にROUNDDOWNを探し出せます。
[数値]欄には、切り捨てたい数字が入力されているセルを指定します。
[数値]欄に文字カーソルがあることを確認し、
切り捨てたい数字が入力されているA2番地をクリックすると、[数値]欄にA2番地を指定できました。
続いて[桁数]の指定をしたいので、現在[数値]欄にある文字カーソルを、[桁数]欄に動かしましょう。
[桁数]欄でクリックするか、Tabキーを押すと、
[桁数]欄に文字カーソルを入れられました。
今回は小数点第二位で切り捨てたい。
小数点第二位で切り捨てた結果、答の数字は小数点第一位から見えてきます。
なので、桁数の指定は、小数点第一位を表す「1」。
というわけで、[桁数]欄に「1」と入力し、ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックします。
切り捨てできました!
ROUNDDOWN関数を設定したB2番地を選択した状態で数式バーを見ると、設定した数式の中身を確認できます。
この数式は、
「A2番地の数字を、桁数「1」になるよう切り捨ててね」
という意味です。
B列にある残りのセルも同じく、答を表示させたいセルから見て、1つ左にあるセルの数字を、桁数「1」になるよう切り捨てたい、という設定に変わりないので、
オートフィルで数式をコピーします。
それでは、お試し問題です。
D2番地の数字を百の位で切り捨てた結果を、E2番地に表示させてみましょう。
答は次の章の動画でご覧いただけます。
動画で覚えるROUNDDOWN関数
【再生すると音が出ます】
YouTubeサイトでご覧になりたい方はこちらから。
やはりポイントは桁数の考え方。
D2番地の数字を百の位で切り捨てると、答の数字は千の位から見えてきます。
なので、桁数の指定は、千の位を表す「-3」となります。
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