割合の計算とパーセント表示[2パターン完全攻略]

練習用データ(11.4KB)
Excel 2021, 2019, 2016, 2013 Microsoft 365
Microsoft 365は、バージョン2112で動作確認しています。
解説記事内の画像はExcel 2021のものです。

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割合計算には、Excelを使っていく上で絶対に知らなければならないスキルばかりが詰まっているので、特に初心者の方にはこのページをすべて読んでいただきたいのですが、とりあえず困っているので急いで対処したいという方は、下の目次から必要な章をご覧ください。

目次

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割合の出し方

割合は、「割」という漢字が使われているだけあって、割り算で答が出ます。
計算方法は、

「割合を知りたい数字」÷「枠」

で、

割合を知りたい数字は、ある枠の中でどれほど占めてるか

という意味合いの計算になります。

予約率のイメージ

例えば「予約率」を計算したい場合、
「予約数」は、「定員」という枠の中でどれほど占めてるか
という意味合いで、
「予約数」÷「定員」
で計算できます。

計算で出した割合を、パーセント表示したいとき、私が小学生の頃は、さらに100を掛け算せよ、と習ったのですが、Excelではそれは必要ないです。
パーセント表示したいときでも、割り算で割合だけ求めていれば、あとはExcelの機能で、速攻でパーセント表示できるようになっています。

割合の計算式 2パターン

前の章のとおり、

「予約数(割合を知りたい数字)」÷「定員(枠)」

で「予約率」が出せるわけですが、同じ計算方法でも、表の「つくり」で、計算途中の操作方法が変わります

「枠」が個々に設けられている表

1つ目のパターンはこれ。「枠」が個々に設けられているパターン。
開催地ごとに「定員」が違うので、

  • 札幌の予約率は、札幌の予約数(C5番地)÷札幌の定員(B5番地)
  • 仙台の予約率は、仙台の予約数(C6番地)÷仙台の定員(B6番地)
  • 品川の予約率は、品川の予約数(C7番地)÷品川の定員(B7番地)

となります。

「枠」が1つだけの表

2つ目のパターンはこれ。「枠」が1つだけのパターン。
札幌の定員も、仙台の定員も同じなので、

  • 札幌の予約率は、札幌の予約数(C5番地)÷定員(B1番地)
  • 仙台の予約率は、仙台の予約数(C6番地)÷定員(B1番地)
  • 品川の予約率は、品川の予約数(C7番地)÷定員(B1番地)

となります。

「枠」が個々に設けられている場合の割合計算

Sheet1を選択

練習用データを操作しながらご覧いただいている方は、画面左下のシート見出しが「Sheet1」になっていることを確認します。

セルを選択

計算結果を表示させたい先頭のセルを選択します。
今回の例では、表の先頭は「札幌」なので、札幌の予約率を表示させたいセル、D5番地を選択します。

イコールを入力

「これから計算式を入力しまーす」の合図となるを、キーボードを使って半角で入力します。

キーボードのイコール

は、日本語入力OFFの状態でShiftキーを押したまま、図のキーを押せば入力できます。

C5番地を選択

続いて計算式の中身を入力していきましょう。
割りたいのは「予約数」なので、「札幌」の予約数C5番地をクリックで選択。

スラッシュを入力

続いて、「÷」の意味を持つを、キーボードを使って半角で入力します。

キーボードのスラッシュ

は、日本語入力OFFの状態で、図のキーをそのまま押せば入力できます。

テンキーのスラッシュ

テンキーの場合は、図のキーを押せば入力できます。

B5番地を選択

最後は「枠」で割るので、「札幌」の枠にあたる定員のセル、B5番地をクリックで選択。

数式バーの[入力]ボタン

これで計算式を入力できたので、最後に数式バーの[入力]ボタンか、キーボードのEnterキーで計算式を確定します。

割合を計算できた

割合の計算結果が表示されました!

割合の計算式

残りの仙台や、品川の予約率は、札幌の予約率同様、図のような数式で計算できます。
同じ式だけど、セル番地が5、6、7、8・・・と1つずつズレた計算式を入力したいので、1つずつズレたものを入力できるオートフィルを使います。

D5番地を選択

数式が入力されているD5番地を選択し、

計算式をオートフィル

選択したセルの右下のポッチにマウスポインターを合わせ、マウスポインターが黒い十字の形になったらドラッグします。

残りのセルにも割合を表示できた

数式をコピーできたので、残りのセルにも割合を表示できました!
これをパーセント表示する方法は「パーセント表示にする」の章でご説明しますが、その前に、割合のもう1つのパターンをマスターしておきましょう!

「枠」が1つだけの場合の割合計算

Sheet2を選択

練習用データを操作しながらご覧いただいている方は、画面左下のシート見出しをクリックして「Sheet2」に切り替えます。

セルを選択

計算結果を表示させたい先頭のセルを選択します。
今回の例では、表の先頭は「札幌」なので、札幌の予約率を表示させたいセル、D5番地を選択します。

イコールを入力

「これから計算式を入力しまーす」の合図となるを、キーボードを使って半角で入力します。

キーボードのイコール

は、日本語入力OFFの状態でShiftキーを押したまま、図のキーを押せば入力できます。

C5番地を選択

続いて計算式の中身を入力していきましょう。
割りたいのは「予約数」なので、「札幌」の予約数C5番地をクリックで選択。

スラッシュを入力

続いて、「÷」の意味を持つを、キーボードを使って半角で入力します。

キーボードのスラッシュ

は、日本語入力OFFの状態で、図のキーをそのまま押せば入力できます。

テンキーのスラッシュ

テンキーの場合は、図のキーを押せば入力できます。

B1番地を選択

最後は「枠」で割るので、枠にあたる定員のセルB1番地をクリックで選択。
ここで注意ポイント!
今やっている計算式の入力が終わったら、残りのセルに、この計算式をコピーします。
ところが、計算式をコピーすると、計算式は1つずつズレてしまうので、このままだと残りのセルに入る計算式には、今設定しているB1番地が、B2、3、4・・・と1つずつズレて設定されてしまいます。

オートフィルしてもB1番地は固定したい

定員のセルは、このB1番地しかないので、計算式をコピーしてもズレないように固定する必要があります。

キーボードのF4キー

そこで、キーボードのF4キーを押すと、

セル番地にドルマークが付いた

「B1」の「B」の前、「1」の前に、それぞれドルマークが付きました!
これがズレないようにする固定の合図。

もし、手が震えてF4キーを何度か押してしまった!という場合は、押す度にドルマークの位置が変わるので、「B」の前、「1」の前に、それぞれドルマークが付くまでF4キーを押せばOK。

数式バーの[入力]ボタン

これで、C5番地はズレていいけど、枠にあたるB1番地はズレないように固定という計算式が入力できたので、最後に、数式バーの[入力]ボタンか、キーボードのEnterキーで計算式を確定します。

割合を計算できた

割合の計算結果が表示されました!
あとは、前の章同様、オートフィルで数式をコピーします。
数式が入力されているD5番地を選択し、

計算式をオートフィル

選択したセルの右下のポッチにマウスポインターを合わせ、マウスポインターが黒い十字の形になったらドラッグします。

残りのセルにも割合を表示できた

数式をコピーできたので、残りのセルにも割合を表示できました!

パーセント表示にする

計算した割合を、パーセント表示にしたい場合には、表示形式という見た目を整える操作をします。

パーセント表示にしたいセルを範囲選択

パーセント表示にしたいセルを範囲選択し、範囲選択したセルのところならどこでもいいので、マウスポインターが白い十字の形で右クリック、

[セルの書式設定]

[セルの書式設定]をクリックします。

[表示形式]の[パーセンテージ]

表示されたダイアログボックスで[表示形式]タブをクリックで選択。
左側の一覧から[パーセンテージ]を選択し、[小数点以下の桁数]を何桁にするか指定します。
小数点以下は見せなくていいなら「0」のままで構いません。
最後に、ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックすると、

パーセント表示できた

割合をパーセントで表示できました!

割合の計算に必要な3つのスキル

Excelの割合計算では、

  • 四則演算(掛け算・割り算・引き算・足し算の操作方法は同じ)
  • 相対参照(数式をコピーするとズレて入力できるよ)
  • 絶対参照(ズレちゃうものを固定してズレないようにできるよ)

という3つのスキルが必要です。
このページで、なんかモヤモヤしたところが残ってる・・・という方は、上記リンク先でそれぞれのスキルをしつこいくらい丁寧に解説していますので、是非ご覧ください。

動画で覚えるExcel割合計算

【再生すると音が出ます】
YouTubeサイトでご覧になりたい方はこちらから

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