セルに入力した「データ」を、見やすくするために「飾り付け」することを、「書式設定」と言います。
「セルの書式設定 基本のキ(フォント編)」、「セルの書式設定 基本のキ(色編)」では、リボンを使った、簡単な文字への書式設定をご紹介しました。
今回は、下のような表を使って、書式設定のテクニックをもう一歩前進させたいと思います!
今回の操作は、「セルの書式設定 基本のキ(フォント編)」、「セルの書式設定 基本のキ(色編)」をお読みいただいていることを前提として進めていきますので、まだの方は最初にご覧ください。
[セルの書式設定]ダイアログボックス
「セルの書式設定 基本のキ(フォント編)」、「セルの書式設定 基本のキ(色編)」のページでご紹介しているとおり、[ホーム]タブの[フォント]グループにあるボタンなどで、文字への書式設定を簡単に行うことができます。
フォントやフォントサイズを変更したり、
太字や斜体を設定したり、下線を設定したり、
文字の色を変更することができました。
でも実は、これらの設定にはリボンを使う以外の、もう1つ別の方法があるんです。
今回はA1番地に、その別の方法を使って書式設定してみます。
まずはA1番地に書式設定したいわけですから、A1番地を選択します。
選択したセルのところで右クリック、[セルの書式設定]をクリックすると、
[セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されます。
このダイアログボックスが、今後お世話になる確率ナンバーワンっ!と言っても過言ではないシロモノです。
今回は文字に関する書式設定をしたいので[フォント]タブをクリックで選択します。
フォント名・スタイル・サイズ
[フォント名]では、「書体」を選ぶことができます。
今回は、私は「HG丸ゴシックM-PRO」を選んでみますが、他のフォントを選択して頂いてもOKです。
お好みでどうぞ。
ちなみに、一覧から選ぶと、その一覧の上にあるボックスに、選択したものが表示されます。
そして、このダイアログボックスのいいところは、様々な設定を1つのダイアログボックスでできてしまうところ。
なので、右下にある[OK]ボタンを押さずに、このまま設定を続けます。
今度は[スタイル]。
文字を斜めにしたければ「斜体」を、太くしたければ「太字」を、両方設定したければ「太字 斜体」を選択します。
また、すでに太字や斜体が設定されていて、それを解除したい場合には、「標準」を選択すればOKですヨ。
今回は、「太字 斜体」を選択します。
この[スタイル]欄の、「太字」や「斜体」に、「メディウム」とか、「エクストラボールド」とか、余計な言葉がくっついている方は、後でご説明しますので、その言葉がくっついていても、とりあえず一部に「太字 斜体」とあるものを選択してください。
[サイズ]は、フォントサイズのことです。
これもお好みのサイズを選びます。
今回は「22」を選択してみます。
フォントサイズの単位は「ポイント」なので、「22ポイントにしますよ〜」という意味になります。
更にこのまま設定を続けていきます。
スポンサーリンク
下線
今度は[下線]です。
[下線]の[▼]をクリックすると、
下線の種類の一覧が表示されます。
リボンにある[下線]ボタンより、選択できる種類が増えています。
「リボンよりも選択できる種類が多い」というのも、ダイアログボックスで設定する利点だったりします。
「(会計)」という言葉が付いている下線もありますが、これについても後でご説明しますので、とりあえず今は、ただの「下線」を選択してみます。
色
[色]では、文字の色を変更することができます。
[▼]をクリックすると、
色の一覧が表示されます。
この一覧は、[テーマの色]、[標準の色]という分類に分かれています。
[テーマの色]について?の方は、「テーマとは」、「テーマの設定」をご覧ください。
この色の一覧から、好みの色をクリックで選択します。
ダイアログボックス内にある[プレビュー]を見ると、選択したものを適用するとこんな感じになりますよ〜というプレビューが表示されます。
この設定でいいなぁと思ったら、[OK]ボタンをクリックすると、
選択しておいたA1番地に、フォントの設定をすることができました!
そして、選択したセルの状態は、リボンにあるボタンの一部に、状態として表示されるので、A1番地を選択した状態でリボンを見ると、
現在選択しているA1番地に設定されているフォントやフォントサイズが確認できますし、太字・斜体・下線のボタンがONになっているので、これらが設定されていることも分かります。
もちろん、太字や斜体を解除したい時は、わざわざ先程のダイアログボックスを使って解除しなくても、このボタンをクリックしてOFFにすることで解除できます。
スタイルの謎
今度はA4番地からA8番地にも、先程のようにダイアログボックスを使ってセルの書式設定をしてみます。
A4番地からA8番地に設定したいので、まずはA4からA8番地を範囲選択します。
範囲選択したセルの所で、
右クリック、[セルの書式設定]をクリックします。
今回も[フォント]タブにある[フォント名]からフォントを選択してみます。
先程フォントを選択後、[スタイル]を選択した時には、選択肢は「斜体」や「太字」でしたが、
選択したフォントによっては、[スタイル]がちょっと違った名前になっていることも。
例えば、左は、[フォント名]で「HG教科書体」を選択した図なのですが、フォントの選択に伴い、[スタイル]が「メディウム斜体」や「メディウム太字」という風になっています。
中には「エクストラボールド斜体」や「エクストラボールド太字」なんて表示されるフォントもあったりします。
でも、そういうのに遭遇したとしても、「へぇ、そういう名前なんだ」程度で、通常どおりに操作すればOKですヨ。
今回は、[フォント名]で「HG教科書体」、[スタイル]で「メディウム太字」を選択してOKボタンをクリックしてみます。
A4からA8番地の文字を、「HG教科書体」で太字に変更することができました。
スポンサーリンク
下線の違い
練習用ファイルで操作しながらご覧いただいている方は、画面左下のシート見出しをクリックして、Sheet2に切り替えておいてください。
「リボンよりも選択できる種類が多い」というのが、ダイアログボックスで書式設定する利点の1つだったりするわけですが、その代表的なものが[下線]だったりします。
先程、下線の設定をする際に、一覧に「(会計)」と書いてあるものがあって、「何だそれ?」となった方も多いと思います。
今回は、普通の下線と、「(会計)」と書いてある下線との違いを、実際にセルに設定して確認してみます。
まずはA2からA3番地に設定したいので、A2からA3番地を範囲選択します。
範囲選択したところで右クリック、[セルの書式設定]をクリックすると、
[セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されます。
[フォント]タブの[下線]にある[▼]をクリックして、下線の種類を選びます。
今回は「二重下線」を選択して[OK]ボタンをクリックします。
今度はB2からB3番地を範囲選択して、
「二重下線(会計)」を設定します。
「(会計)」が付く下線は、下線が文字にかからないというのが特徴です。
文字にかからない分、読みやすいといったところでしょうか。
「え?それだけの違いなの?」と聞こえてきそうですが、その通りです(笑)。
右クリックを意識する
Excel 基礎講座を順番に進めてくださっている方は、もう「右クリック」という動作のイメージが付いていると思います。
今回の[書式設定]ダイアログボックスを使う操作も、
まずは設定したい箇所を範囲選択。
そして、その範囲選択したところで
右クリックすることで、Excelさんは「今からこんなことしたいんじゃない?」と、その範囲選択した箇所に見合った作業の一覧を表示してくれます。
今回は、選択したセルに書式設定をしたかったので、この一覧から[セルの書式設定]をクリックした、というわけです。
やはりここでも「正しく範囲選択し、その範囲選択したところで右クリック」、つまり、「正しく選択、そこで右クリック」のセリフがポイントになりますね。