AND関数とOR関数で複数条件を設定

解説記事内の画像はExcel 2019のものですが、操作方法は下記のバージョンで同じです。
  • Excel 2019, 2016, 2013, 2010
  • Office 365
Office 365は、バージョン1908と、バージョン2004で動作確認しています。

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AND条件とOR条件の判定の違い 「AなおかつB」や、「AまたはB」のように、2つ以上の複数条件を設定したいときに使うのが、AND関数と、OR関数。
いずれも、条件によってこうしたい、ああしたいを切り替える、IF関数や、条件付き書式と組み合わせて使うのが一般的です。
でも、最初からIF関数や、条件付き書式との組み合わせにチャレンジすると混乱しちゃうので、このページでは、AND関数とOR関数で複数条件を設定するところだけに集中してマスターします!

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AND関数で複数条件「なおかつ」の設定

AND条件の意味 AND関数は、「AなおかつB」という、複数条件のすべてを満たしているかどうかを判定するときに使う関数。
2つ以上の複数条件で使うので、3つとか4つの条件設定もOKです。

AND判定する表 今回はE2番地にある、相原さんの「AND判定」欄に、

  • 「サポートプラン」が「入会済」
  • 「前月来店」が「2回以下」
  • 「今月来店」が「0回」

すべてを満たしているかどうかを判定させてみましょう。

[関数の挿入]ボタン 条件すべてを満たしているかどうか、判定を表示させたいE2番地を選択し、[関数の挿入]ボタンをクリックします。

AND関数を選択 [関数の分類]で「すべて表示」を選択すると、すべての関数が[関数名]欄にABC順で表示されます。
AND関数は「A」から始まる関数なので、スクロールしていくと、比較的すぐに見つかります。
関数の一覧から「AND」をクリックで選択し、[OK]ボタンをクリックすると、

[論理式1]と[論理式2] このようなダイアログボックスが表示されます。
[論理式1]には1つ目の条件を、[論理式2]には2つ目の条件を入力していきます。
3つ目以降の条件を設定する欄は、条件を設定していくうちに自動的に増えていくので心配いりません。

[論理式1]の設定 それでは1つ目の条件を設定するので、ダイアログボックス[論理式1]欄に文字カーソルがあることを確認します。
今、AND関数を設定しているセルは、相原さんについてを判定するところですから、

1つ目の条件は、

  • 「相原さんのサポートプラン」が「入会済」

となります。

B2番地を選択 「相原さんのサポートプラン」の状況はB2番地にあるので、B2番地をクリックで選択すると、[論理式1]に「B2」と設定できました。

[論理式1]の数式 続いて「="入会済"」と入力することで、「B2番地が「入会済」という文字と同じ」、つまり、「B2番地が「入会済」になっている」という意味になります。
Excelでは数式内の記号は半角で入力するのがお約束なので、「(イコール)」と「"( ダブルクォーテーション)」は半角で入力します。
また、数式内に文字を設定するときには、文字の前後を半角ダブルクォーテーションで囲むのがお約束なので、「入会済」の前後には、半角ダブルクォーテーションを入力します。
これで1つ目の条件を設定できました。

[論理式2]に文字カーソルを移す 2つ目の条件を設定したいので、キーボードの[Tab]キーを押すか、[論理式2]欄でクリックすると、[論理式2]欄に文字カーソルを移せます。

2つ目の条件は、

  • 「相原さんの前月来店」が「2回以下」

です。

C2番地を選択 「相原さんの前月来店」の回数はC2番地にあるので、C2番地をクリックで選択すると、[論理式2]に「C2」と設定できました。

[論理式2]の数式 続いて「<=2」と入力することで、「C2番地が2以下」という意味になります。
数式内の記号と数字は半角で入力するのがお約束なので、これらは半角で入力します。
また、数式での「以下」や「以上」などの表現が不安な方は「Excelで「以上」「以下」「より大きい」「より小さい(未満)」を表す記号」をご覧ください。

[論理式3]に文字カーソルを移す 3つ目の条件を設定したいので、キーボードの[Tab]キーを押すか、[論理式3]欄でクリックすると、[論理式3]欄に文字カーソルを移せます。

3つ目の条件は、

  • 「相原さんの今月来店」が「0回」

です。

D2番地を選択 「相原さんの今月来店」の回数はD2番地にあるので、D2番地をクリックで選択すると、[論理式3]に「D2」と設定できました。

[論理式3]の数式 続いて「=0」と入力することで、「D2番地が0と同じ」、つまり「D2番地が0になっている」という意味になります。
数式内の記号と数字は半角で入力するのがお約束なので、これらは半角で入力します。

AND関数のすべての条件を設定 今回の条件は3つなので、[論理式3]までの設定で終わり。
最後にダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックすると、

AND関数の判定結果 設定した条件がすべて満たされているかどうか、結果が表示されました!
この結果の意味については、次の章「AND関数の判定結果の意味」でご説明しますので、

数式をオートフィルでコピー まずは残りのセルにも、同じ数式をオートフィルでコピーしていきましょう!

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AND関数の判定結果の意味

今回設定した条件は、

  • 「サポートプラン」が「入会済」
  • 「前月来店」が「2回以下」
  • 「今月来店」が「0回」

の3つでした。

AND関数の判定がTRUE AND関数は、設定した複数条件のすべてを満たしているかどうかを判定する関数なので、複数条件のすべてを満たしている場合に、「TRUEそのとおりだよ)」と表示されます。

AND関数の判定がFALSE 設定した複数の条件のうち、1つでも満たしていないと、「FALSEそうじゃないよ)」と表示されます。

これで条件部分の設定はできるようになったので、その条件を満たしたときに「どうしたいのか」の部分を、IF関数や条件付き書式で設定していくことになります。

OR関数で複数条件「または」の設定

OR条件の意味 OR関数は、「AまたはB」という、複数条件のどれか1つでも満たしているかを判定するときに使う関数。
2つ以上の複数条件で使うので、3つとか4つの条件設定もOKです。

OR判定する表 今回はF2番地にある、相原さんの「OR判定」欄に、

  • 「サポートプラン」が「入会済」
  • 「前月来店」が「2回以下」
  • 「今月来店」が「0回」

の条件のうち、どれか1つでも満たしているかを判定させてみましょう。

[関数の挿入]ボタン 条件のどれか1つでも満たしているのか、判定を表示させたいF2番地を選択し、[関数の挿入]ボタンをクリックします。

OR関数を選択 [関数の分類]で「すべて表示」を選択すると、すべての関数が[関数名]欄にABC順で表示されます。
ちなみに、この一覧から「OR」を選択する際、「OR」の頭文字である「O」のところまで、一瞬でスクロールする技を使うと便利です。
関数の一覧から「OR」をクリックで選択し、[OK]ボタンをクリックすると、

[論理式1]と[論理式2] このようなダイアログボックスが表示されます。
[論理式1]には1つ目の条件を、[論理式2]には2つ目の条件を入力していきます。
3つ目以降の条件を設定する欄は、条件を設定していくうちに自動的に増えていくので心配いりません。

[論理式1]の設定 それでは1つ目の条件を設定するので、ダイアログボックス[論理式1]欄に文字カーソルがあることを確認します。
今、OR関数を設定しているセルは、相原さんについてを判定するところですから、

1つ目の条件は、

  • 「相原さんのサポートプラン」が「入会済」

となります。

B2番地を選択 「相原さんのサポートプラン」の状況はB2番地にあるので、B2番地をクリックで選択すると、[論理式1]に「B2」と設定できました。

[論理式1]の数式 続いて「="入会済"」と入力することで、「B2番地が「入会済」という文字と同じ」、つまり、「B2番地が「入会済」となっている」という意味にできます。
Excelでは数式内の記号は半角で入力するのがお約束なので、「(イコール)」と「"(ダブルクォーテーション)」は半角で入力します。
また、数式内に文字を設定するときには、文字の前後を半角ダブルクォーテーションで囲むのがお約束なので、「入会済」の前後には、半角ダブルクォーテーションを入力します。
これで1つ目の条件を設定できました。

[論理式2]に文字カーソルを移す 2つ目の条件を設定したいので、キーボードの[Tab]キーを押すか、[論理式2]欄でクリックすると、[論理式2]欄に文字カーソルを移せます。

2つ目の条件は、

  • 「相原さんの前月来店」が「2回以下」

です。

C2番地を選択 「相原さんの前月来店」の回数はC2番地にあるので、C2番地をクリックで選択すると、[論理式2]に「C2」と設定できました。

[論理式2]の数式 続いて「<=2」と入力することで、「C2番地が2以下」という意味になります。
数式内の記号と数字は半角で入力するのがお約束なので、これらは半角で入力します。
また、「以下」や「以上」などの表現が不安な方は「Excelで「以上」「以下」「より大きい」「より小さい(未満)」を表す記号」をご覧ください。

[論理式3]に文字カーソルを移す 3つ目の条件を設定したいので、キーボードの[Tab]キーを押すか、[論理式3]欄でクリックすると、[論理式3]欄に文字カーソルを移せます。

3つ目の条件は、

  • 「相原さんの今月来店」が「0回」

です。

D2番地を選択 「相原さんの今月来店」の回数はD2番地にあるので、D2番地をクリックで選択すると、[論理式3]に「D2」と設定できました。

[論理式3]の数式 続いて「=0」と入力することで、「D2番地が0と同じ」、つまり「D2番地が0になっている」という意味にできます。
数式内の記号と数字は半角で入力するのがお約束なので、これらは半角で入力します。

OR関数のすべての条件を設定 今回の条件は3つなので、[論理式3]までの設定で終わり。
最後にダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックすると、

OR関数の判定結果 設定した条件のどれか1つでも満たしているかどうか、結果が表示されました!
この結果の意味については、次の章「OR関数の判定結果の意味」でご説明しますので、

OR関数の数式をオートフィルでコピー まずは残りのセルにも、同じ数式をオートフィルでコピーしていきましょう!

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OR関数の判定結果の意味

今回設定した条件は、

  • 「サポートプラン」が「入会済」
  • 「前月来店」が「2回以下」
  • 「今月来店」が「0回」

の3つでした。

OR関数の判定がTRUE OR関数は、設定した複数条件のどれか1つでも満たしているかを判定する関数なので、どれか1つでも満たしていれば「TRUEそのとおりだよ)」と表示されます。

OR関数の判定がFALSE 設定した複数条件のうち、満たしているものが1つもないと、「FALSEそうじゃないよ)」と表示されます。

これで条件部分の設定はできるようになったので、その条件を満たしたときに「どうしたいのか」の部分を、IF関数や条件付き書式で設定していくことになります。

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