
「STEP1:月末の表示を工夫編」、「STEP2:祝日を表示編」に続いて、このSTEP3では、土曜・日曜・祝日のセルに色をつけていきます!
このページは、「エクセルでカレンダー作成」のSTEP3です。
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土日をどうやって判断する?
さて、このSTEP 3では、土曜・日曜・祝日のセルに色をつけていきます!
しばらくは、設定時の考え方に関する解説が続きますので、操作せずに読み進めてください。
実際に操作を始めるときは、文章中でちゃんとご案内しますので、安心して考えることだけに集中してください。
土日かどうかを判断したい場合、「曜日のセルが「土」だったら」、「曜日のセルが「日」だったら」という風に考えたくなりますが、今回のカレンダーの場合には、そういう風に処理することはできません。
これは、曜日が表示されているセルだったらどれでもいいので選択して、数式バーを見てみると分かります。
曜日のセルには、B列の日付をそのまま表示させていて、それを表示形式を使って、表向きに曜日に見せているだけなので、曜日欄のデータはあくまでも「日付」だからです。
そこで、日付から曜日を割り出してくれるWEEKDAY関数を使います。
まずは考えやすくするために、セル1つだけを例にとって考えていきましょう。
土曜・日曜・祝日の場合に色をつけたいのは、カレンダーの項目行(図の緑色のセル)以外のすべての部分なので、土・日・祝日に色をつけたい範囲の先頭であるB4番地を基準に考えていくことにしましょう。
まず、土曜日だったらセルを青くしたい場合、B4番地が土曜日かどうかを判断する部分は、このような表現になります。
ところが、WEEKDAY関数で割り出した曜日は、「土曜日」といった文字を答えとして表示するのではなく、曜日を表す数字で答えを表示させます。
WEEKDAY関数の曜日の答えの出し方では、特に指定をしない限り、土曜日は規定で「7」となるので、これを先ほどの数式に当てはめると、このようになります。
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土曜日と日曜日を判別する
というわけで、B4番地が土曜日かどうかを判断する数式は、このようになります。
この数式をB4番地自身に設定する場合、「B4番地から割り出した曜日が「7」だったら」というのは、その裏で、「このセル自体から割り出した曜日が「7」だったら」という意味でもあります。
ということは、もし、この数式と同じものを、B4番地の下のセルであるB5番地に設定すると、「このセル自体から割り出した曜日が「7」だったら」の「このセル自体」はB5番地になるので、
Excelさんが自動的に数式をこのように修正してくれます。
Excelさんの超特徴的な仕組み、相対参照が働くわけです。
もちろん、更にその下のセルであるB6番地に、この数式と同じものを設定すると、「このセル自体から割り出した曜日が「7」だったら」の「このセル自体」はB6番地になるので、
Excelさんは自動的に数式をこのように修正してくれます。
つまり、同じ数式を設定するだけで、Excelさんの仕組みが働いて、これらのセルには「B4、B5、B6、・・・」のように、「4、5、6、・・・」と1つずつズレた数式に変わってくれるわけです。
ところが、もしこれと同じ数式を、先頭のB4番地の隣にある、C4番地やD4番地に設定する場合、
やはり同じように「日付から割り出した曜日が「7」だったら」という数式を設定したいので、どちらのセルにも先ほどと同じ数式を設定したいのですが、先ほどの数式は、裏で「このセル自体から割り出した曜日が「7」だったら」という意味を持っているので、
C4番地にこの数式を設定すると、「このセル自体から割り出した曜日が「7」だったら」の「このセル自体」はC4番地となり、
Excelさんは自動的にこのような数式に修正します。
同じように、D4番地にこの数式を設定すると、「このセル自体から割り出した曜日が「7」だったら」の「このセル自体」はD4番地になるので、
Excelさんが自動的に修正すると、数式はこのようになってしまいます。
そうです、C4番地やD4番地のような、基準となる先頭のセルから横方向にあるセルに、今回のような数式を設定したい場合、「そのセル自体」から曜日を割り出すのではなく、本当は常にB列の日付から曜日を割り出してほしいわけです。
(厳密に言うと、C4番地は、実際のところ日付データなので、「そのセル自体」から曜日を割り出してもうまくいくのですが、隣のD4番地に数式を設定することを考えると、常にB列の日付から曜日を割り出した方が、これからご紹介する方法をとれるので、設定しやすくなります。)
しかし、現状の数式では、Excelさんの仕組みが働いて「B4、C4、D4、・・・」のように、「B、C、D、・・・」と1つずつズレてしまい、それがあだになってしまいます。
ここまでをトータルで考えると、現在の数式では、「4、5、6、・・・」のように行がズレてくれるので、それはOKだけど、「B、C、D、・・・」のように列がズレてしまうのは困る!
本当は「4、5、6、・・・」のように行はズレて、「B、B、B、・・・」のように列はズレないようにしたい!
そこで登場するのが複合参照!
同じ数式を設定しても、列方向だけはズレないように設定していきます。
列方向だけをズレないように固定したい場合には、列番号だけにドルマークを設定します。
また、このWEEKDAY関数の条件は、日付から割り出した曜日が「7」、つまり土曜日だったら、という意味になるわけですが、
今回のカレンダーでは、土曜日以外に、日曜日の時にも色が変わるようにしたいです。
WEEKDAY関数の曜日の答えの出し方では、特に指定をしない限り、日曜日は規定で「1」となるので、日曜日かどうかを判定する数式は、このようになります。
というわけで、これら2つの数式を使えば、土曜日・日曜日の判定ができることになります。
=WEEKDAY($B4)=7
=WEEKDAY($B4)=1
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祝日かどうかを判断する
今度は、祝日かどうかを判断します。
まずは考えやすくするために、セル1つだけを例にとって考えていきましょう。
B4番地が祝日かどうかは、D4番地を見れば分かります。
D4番地に何かが表示されていれば、その日は祝日ということになりますし、何も表示されていなければ、祝日ではないということになります。
ただ、「D4番地に何か表示されていれば」と表現したくても、Excelでは、その「何か表示されている」を数式で表現することができません。
そこで、「何か表示されていれば、祝日」ではなく、「何も表示されていなければ、祝日ではない」という方を中心に考えます。
「何も表示されていなければ」というのは、言い換えると、「空欄だったら」ということになります。
というわけで、「D4番地が空欄だったら、祝日ではない」で、祝日かどうかを判定させることができるわけですが、もうひと越え!
今回は祝日だった場合に色をつけたいので、祝日だった場合に焦点を当てたいのですが、「D4番地が空欄だったら、祝日ではない」だと、祝日ではない場合に焦点が当たってしまいます。
そこで、これを逆の表現にして「D4番地が空欄じゃなければ、祝日」と考えます。
この「D4番地が空欄じゃなければ」の部分を数式で表現すると、このようになります。
ところがこれも、同じ数式を他のセルにも設定すると、Excelさんの仕組みが働いて、下方向のセルには「D4、D5、D6、・・・」のように、「4、5、6、・・・」と1つずつズレた数式に、そして、右方向のセルには「D4、E4、F4、・・・」のように、「D、E、F、・・・」と1つずつズレた数式に、自動的に修正されます。
でも、実際に入力したい数式は、下方向のセルには「D4、D5、D6、・・・」のように、「4、5、6、・・・」と規定どおり1つずつズレた数式を入れたいものの、右方向のセルには「D、E、F、・・・」と1つずつズレた数式ではなく、「D、D、D・・・」と、常にD列に固定した数式を入れたいわけです。
というわけで、これもやはり、「4、5、6、・・・」のように行はズレてほしいけど、「B、C、D、・・・」のように列はズレてほしくないので、複合参照を設定して、同じ数式を設定しても、列方向だけはズレないように設定していきます。
列方向だけをズレないように固定したい場合には、列番号だけにドルマークを設定します。
条件に該当していた場合に色をつけるのは「条件付き書式」
ここまでで、土曜日、日曜日、祝日を判定する数式は、それぞれ下記のようになることが分かりました。
=WEEKDAY($B4)=7
=WEEKDAY($B4)=1
=$D4<>""
これらの条件に該当していた場合、色を付けたいので、使う機能は条件付き書式です!
「あれ?IF関数じゃないの?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
IF関数は、条件によって「達成」や「合格」といった「文字」を表示させたいときに使います。
今回は、条件に該当していた場合に、「文字」を表示させるのではなく、「色をつけたい」、つまり条件によって書式を設定したいので、条件付き書式を使うわけです。
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条件付き書式の設定
それでは早速、条件付き書式を設定していきましょう!
今までは解説を読むことに集中して頂きましたが、ここからは実際に操作をしてみます!
条件付き書式の設定では、設定したいセルを予め範囲選択してから行います。
今回、条件に該当していた場合に色をつけたいセル範囲は、カレンダーの項目行(図の緑色のセル)以外のすべての部分なので、それらをすべて範囲選択してから条件付き書式を設定するわけですが、
このカレンダーは、色をつける部分を2箇所に分けて設定します。
なぜかというと、後々、「予定」欄に、自分で予定を入力していくことになるのですが、この「予定」欄にも「日付」「曜日」「祝日」欄と同じ書式になるよう設定すると、土曜・日曜・祝日の予定まで、文字に色がついてしまいます。
「日付」「曜日」「祝日」欄の文字の色は変わっても、「予定」欄の文字の色は変わらないほうがしっくりくると思うので、
「日付」「曜日」「祝日」欄を1箇所目、「予定」欄を2箇所目として、分けて設定していきます。
「いやいや、別に「予定」欄の文字の色が変わっても、全然OKだけど。」という方は、「日付」「曜日」「祝日」「予定」のすべての欄を1箇所として範囲選択した上で、下記のとおり条件付き書式を設定してみてください。
分けて設定しない分、設定が早く終わります。
それでは1箇所目の設定から。
「日付」「曜日」「祝日」欄のセルを、すべての日数分 選択していきましょう。
B4からD34番地を範囲選択します。
[ホーム]タブ、
[スタイル]グループにある、[条件付き書式]ボタンをクリックし、
一覧から[新しいルール]をクリックすると、
このようなダイアログボックスが表示されるので、上部にある、ルールの種類を選ぶ一覧から、
[数式を使用して、書式設定するセルを決定]をクリックで選択します。
「数式で条件部分を設定しますよ〜」という合図を、Excelさんに送ったわけです。
そして、その条件となる数式を設定するため、[次の数式を満たす場合に値を書式設定]欄でクリックして、この欄に文字カーソルを入れます。
ここからは範囲選択した先頭のセル、B4番地を基準に考えていきます。
まずは、
B4番地の日付が土曜日だったら、色を青に
設定してみることにしましょう。
「B4番地の日付が土曜日だったら」という条件は、ここまででまとめたとおり、
=WEEKDAY($B4)=7
となるので、
この数式を、[次の数式を満たす場合に値を書式設定]欄に入力します。
ちなみに、条件付き書式で数式を設定する場合には、数式を地味に手入力することになります。
以下は、手入力する際のポイントや注意点です。
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条件付き書式で数式を設定する場合のポイントや注意点
条件付き書式で数式を入力中、「B4」のようなセル番地を指定する際、手入力する以外に、実際のB4番地をクリックして指定する方法がありますが、クリックで指定すると、列番号の「B」だけでなく、行番号の「4」にも、ズレないように固定するためのドルマークがついてしまうので、
B4番地をクリックで指定後、「B」のところだけにドルマークが付くまで[F4]キーをポンッ、ポンッと押していきます。
また、手入力している途中で、「しまった!括弧の入力忘れちゃった!」などで、文字カーソルを動かしたい場合、
キーボードの[←]や[→]キーで文字カーソルを動かそうとすると、思ってもみないものが入力されてしまう場合があります。
もし、このように思ってもみないものが入力されてしまった場合には、普段、文字を消すときと同じように[BackSpace]キーや[Delete]キーで消してください。
というわけで、この欄でカーソルを動かしたいときには、キーボードの[←]や[→]キーを使わずに、カーソルを入れたいところでマウスをクリックする方法を使います。
それから、入力する際の英文字は、小文字で入力しても全然OKです。
条件に該当していた場合の書式の設定
条件となる数式を入力したら、その条件に該当したときにどんな風にしたいのかを設定していきましょう。
[書式]ボタンをクリックします。
今回の私は、土曜日だった場合にはセルの色を水色にしたいです。
そこで、セルの色を指定すべく、[塗りつぶし]タブの色の一覧から好みの色を選択します。
ここに表示される色は、STEP 1で設定したテーマによって違うので、必ずしもこの図と一緒の色ではありません。
ただ、設定したテーマに関わらず、共通の色というのも結構な種類が選べまして、実はその中に、私が「土曜日っぽいな」と思っている色があるので、もしその色が良ければ、[その他の色]ボタンをクリックします。
すると、新たなダイアログボックスが表示され、その[標準]タブに、ハチの巣状に色が並んでいます。
この色は設定したテーマに関係なく、同じ色が表示されます。
私が「土曜日っぽい」と思っている色は、ハチの巣の図の部分。
クリックで選択すると、その色が、ダイアログボックスの右下に表示されます。
気に入った色を選べたら、[OK]ボタンをクリックすると、
前のダイアログボックスに戻ってきます。
一番下の[サンプル]欄に、こんな色になりますよ、というのが表示されています。
更に土曜日は、セルの色が水色で、なおかつ文字の色が青だと「土曜日っぽい」ような気がします。
文字の色を設定するために[フォント]タブをクリックし、[色]の[▼]をクリックすると、色の一覧が表示されます。
一覧のうち、[テーマの色]に表示されているものは、STEP 1で設定したテーマによって違いますが、[標準の色]に表示されているものは、設定したテーマに関わらず、共通で選択できる色です。
私は、[標準の色]のところにある、図の色が、「土曜日っぽい文字の色だな」と思っているので、この色を選択しますが、どんな色を選んでもいいので、お好きな色を選んでください。
色を選択したら、ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックすると、
最初のダイアログボックスに戻ってきます。
条件となる数式に該当していた場合、どんな風になるのかが[プレビュー]欄に表示されています。
土曜日だった場合の設定はこれでOKなので、[OK]ボタンをクリックすると、
土曜日のセルに色をつけることができました!
この時点で、土曜日でなおかつ祝日の日があった場合、祝日の設定自体がまだなので、土曜日の色になっています。
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日曜日に色をつける
今度は日曜日の設定をしていきましょう。
土曜日の設定のときと同様、B4からD34番地を範囲選択した状態で、
[ホーム]タブ、
[スタイル]グループにある、[条件付き書式]ボタンをクリックし、
一覧から[新しいルール]をクリックすると、
このようなダイアログボックスが表示されるので、上部にある、ルールの種類を選ぶ一覧から、
[数式を使用して、書式設定するセルを決定]をクリックで選択します。
そして、条件となる数式を設定するため、[次の数式を満たす場合に値を書式設定]欄でクリックして、この欄に文字カーソルを入れます。
ここからは範囲選択した先頭のセル、B4番地を基準に考えていきます。
ここには、
B4番地の日付が日曜日だったら、色を赤に
設定してみることにしましょう。
「B4番地の日付が日曜日だったら」という条件は、ここまででまとめたとおり、
=WEEKDAY($B4)=1
となるので、
この数式を、[次の数式を満たす場合に値を書式設定]欄に入力します。
この数式を入力する際の注意点やポイントをもう一度見たい方は、前の章のコチラをご覧ください。
条件を入力したら、その条件に該当したときにどんな風にしたいのかを設定していきましょう。
[書式]ボタンをクリックします。
今回の私は、日曜日だった場合にはセルの色をピンクにしたいです。
そこで、セルの色を指定すべく、[塗りつぶし]タブの色の一覧から好みの色を選択します。
ここに表示される色は、STEP 1で設定したテーマによって違うので、必ずしもこの図と一緒の色ではありません。
ただ、設定したテーマに関わらず、共通の色というのも結構な種類が選べまして、実はその中に、私が「日曜日っぽいな」と思っている色があるので、もしその色が良ければ、[その他の色]ボタンをクリックします。
すると、新たなダイアログボックスが表示され、その[標準]タブに、ハチの巣状に色が並んでいます。
この色は設定したテーマに関係なく、同じ色が表示されます。
私が「日曜日っぽい」と思っている色は、ハチの巣の図の部分。
クリックで選択すると、その色が、ダイアログボックスの右下に表示されます。
気に入った色を選べたら、[OK]ボタンをクリックすると、
前のダイアログボックスに戻ってきます。
一番下の[サンプル]欄に、こんな色になりますよ、というのが表示されています。
更に日曜日は、セルの色がピンクで、なおかつ文字の色が赤だと「日曜日っぽい」ような気がします。
文字の色を設定するために[フォント]タブをクリックし、[色]の[▼]をクリックすると、色の一覧が表示されます。
一覧のうち、[テーマの色]に表示されているものは、STEP 1で設定したテーマによって違いますが、[標準の色]に表示されているものは、設定したテーマに関わらず、共通で一覧に表示される色です。
私は、[標準の色]のところにある、図の色が、「日曜日っぽい文字の色だな」と思っているので、この色を選択しますが、どんな色を選んでもいいので、お好きな色を選んでください。
色を選択したら、ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックすると、
最初のダイアログボックスに戻ってきます。
条件となる数式に該当していた場合、どんな風になるのかが[プレビュー]欄に表示されています。
日曜日だった場合の設定はこれでOKなので、[OK]ボタンをクリックすると、
日曜日のセルに色をつけることができました!
この時点で、日曜日でなおかつ祝日の日があった場合、祝日の設定自体がまだなので、日曜日の色になっています。
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祝日に色をつける
今度は祝日の設定をしていきましょう。
土曜日や日曜日の設定のときと同様、B4からD34番地を範囲選択した状態で、
[ホーム]タブ、[スタイル]グループにある、[条件付き書式]ボタンをクリックし、一覧から[新しいルール]をクリックし、
表示されたダイアログボックスで、[数式を使用して、書式設定するセルを決定]をクリックで選択します。
そして、条件となる数式を設定するため、[次の数式を満たす場合に値を書式設定]欄でクリックして、この欄に文字カーソルを入れます。
ここからは範囲選択した先頭のセル、B4番地にはどんな数式を入力すればいいのかをを基準に、考えていきます。
このB4番地は、「D4番地が空欄じゃなければ、それは祝日ということなので、色を変えたい」という処理をしたいです。
「D4番地が空欄じゃなければ」という条件は、ここまででまとめたとおり、
=$D4<>""
となるので、
この数式を、[次の数式を満たす場合に値を書式設定]欄に入力します。
この数式を入力する際の注意点やポイントをもう一度見たい方は、前の章のコチラをご覧ください。
そして、その数式の条件に該当したときにどんな風にしたいのかを設定するため、[書式]ボタンをクリックします。
表示されたダイアログボックスの[塗りつぶし]タブで、祝日だった場合のセルの色、
[フォント]タブの[色]で、祝日だった場合の文字の色を設定し、[OK]ボタンをクリックすると、
最初のダイアログボックスに戻ってきます。
[プレビュー]欄で、祝日だった場合にはどんな風になるのかを確認できます。
今回の私は、祝日の場合も、日曜日と同じ色になるよう、色の設定をする際、日曜日で設定したときと同じ色を選択しました。
もちろん、別の色に設定してもいいので、好きな色を設定してください。
最後に[OK]ボタンをクリックすると、
祝日に色をつけることができました!
土日の色を優先させるか、祝日の色を優先させるか
さて、現在の設定では、土曜日と祝日が重なった日の場合、祝日の色が優先されて表示されています。
実はこれ、条件付き書式の優先順位に関係しています。
土日祝日の色を設定した、B4からD34番地を範囲選択した状態で、
[ホーム]タブ、[スタイル]グループにある、[条件付き書式]ボタンをクリックします。
今度は、新しくルールを設定するのではなく、すでに設定されているルールの状態を見たいので、一覧から[ルールの管理]をクリックします。
すると、ダイアログボックスが表示され、今まで設定した条件付き書式が一覧で表示されていることが分かります。
どれが祝日の設定で、どれが土曜日の設定なのかは、一覧に表示されている、数式の部分と書式の部分を見れば分かります。
実は、この一覧の中で、一番上に表示されているものが優先順位が最も高く、下に表示されているものほど優先順位が低いんです!
現在の設定では、祝日の設定の優先順位が最も高くなっているので、
それで、土曜日と祝日が重なった日の場合、祝日の色が優先されて表示されているというわけです。
じゃぁ、試しにこの優先順位を変更してみましょう。
土曜日の優先順位を最も高くしてみたいので、土曜日の数式の部分をクリックすると、土曜日の設定が選択できます。
そして、ダイアログボックス上部の[▲]をクリックすると、押す度に優先順位を上げることができるので、
土曜日の設定を一番上に持ってきます。
ダイアログボックス右下の[適用]ボタンをクリックすると、このダイアログボックスを表示させたまま、設定の変化を確認することができます。
もし、ダイアログボックスがカレンダーの曜日の部分に重なって確認できない場合には、ダイアログボックスを動かせば確認できます。
祝日よりも土曜日を優先させたので、土曜日と祝日が重なった場合、土曜日の色で表示されるようになりました!
どちらを優先させるかは完全にお好みで。
私は、祝日を優先させたいので、土曜日の数式の部分をクリックして土曜日の設定を選択し、ダイアログボックス上部の[▼]をクリックして、一番最初の設定の時と同じになるよう、
土曜日の設定の優先順位を一番下にしてみました。
ちなみに、土曜日を一番下まで持って行かなくても、祝日の下にあれば、土曜日と祝日が重なった場合に祝日が優先されるので、このような設定でもOKです。
好みの優先順位にしたら、ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックしましょう!
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[予定]欄の設定
続いて、[予定]欄の設定に入ります。
この[予定]欄を、「日付」「曜日」「祝日」欄と別々に設定することにしたのは、後々、予定を入力した際に、文字の色が日曜・祝日の赤や、土曜の青色に変わらないようにするため。
でも、文字の色が変わらないようにするだけで、セルの色は、ここまで設定した「日付」「曜日」「祝日」欄と同じようにしたいので、イチから設定せず、ここまで設定した条件付き書式をコピーして設定することにしましょう!
この「予定」欄は、表の1列分しかないので、「日付」「曜日」「祝日」欄のどれか1列分だけをコピーして「予定」欄に使い回していきます。
条件付き書式自体は、3列とも同じ設定なので、条件付き書式のことだけを考えれば、どの列をコピーしても構わないのですが、もう1つ考えておきたいことが。
それは、条件付き書式だけをコピーすることができない、ということ。
書式をコピーするボタンはあるのですが、これでコピーされるのは、コピー元に設定されている書式全部。
条件付き書式だけではなく、その他の書式もひっくるめてコピーすることになります。
それを踏まえた上で、「日付」「曜日」「祝日」の各列を見てみると、条件付き書式以外に、「日付」の列には日付の表示形式が設定されていますし、「曜日」の列には曜日の表示形式が設定されています。
となると、コピー先の「予定」欄は、文字を入力する欄なので、同じく文字を表示している「祝日」の列をコピー元とすることにしましょう。
まずはコピー元である「祝日」欄、D4からD34番地を範囲選択し、
[ホーム]タブ、[クリップボード]グループの、[書式のコピー/貼り付け]ボタンをクリックします。
これでコピー元の書式をコピーできたので、
次はコピー先を指定していきましょう。
コピー先は「予定」欄なので、その先頭であるE4番地で、マウスポインタが図のようなハケの形でクリックすると、
「祝日」欄の書式を、「予定」欄にコピーすることができました!
ただ、コピー元の「祝日」欄には、文字が中央揃えになるよう設定されていたので、コピー先の「予定」欄にも中央揃えが設定されています。
コピー先の「予定」欄には、中央揃えは必要ないので、左揃えにしておきましょう。
書式をコピーした直後は、「予定」欄のE4からE34番地が範囲選択されている状態なので、その状態のまま、
おなじみの[左揃え]ボタンをクリックします。
この「予定」欄にはまだ文字を入力していないので、左揃えにした変化が分かりませんが、後で文字を入力すると、左揃えで文字が表示されます。
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条件付き書式を編集
コピーした条件付き書式は、日曜・祝日で文字の色が赤や、土曜では文字の色が青くなるように設定されているので、文字の色だけは変わらないように、設定を編集していきましょう。
「予定」欄のE4からE34番地が範囲選択されている状態で、
[ホーム]タブ、[スタイル]グループにある、[条件付き書式]ボタンをクリックします。
すでに設定されているルールの状態を見たいので、一覧から[ルールの管理]をクリックします。
ダイアログボックスが表示されます。
ダイアログボックス上部が[現在の選択範囲]になっていることを確認します。
現在範囲選択されている「予定」欄に設定されている条件付き書式が一覧で表示されています。
ここに表示されている3つの設定のすべてで、文字の色だけは赤とか青とかにならないように修正していきましょう。
1つ目の条件付き書式の、数式の部分をクリックすると、1つ目の設定が選択できるので、[ルールの編集]をクリックします。
1つ目の設定用のダイアログボックスが表示されます。
今回は、条件に該当していた場合の書式の一部を編集したいわけですから、[書式]ボタンをクリックします。
書式を設定するダイアログボックスが表示されるので、[フォント]タブ、[色]の[▼]をクリックし、表示された一覧から「自動」を選択します。
これで文字の色の編集が終わったので、ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックすると、
元のダイアログボックスに戻ってきます。
[プレビュー]欄で、条件に該当していた場合にこうなりますよ、というのを確認できます。
条件に該当していた場合、セルの色は変わるけど、文字の色は変わらずに、黒いままになることが分かります。
確認したら、[OK]ボタンをクリックします。
最初のダイアログボックスに戻ってくるので、ここまでの操作を繰り返して、2つ目の条件付き書式にも編集を加えていきましょう。
2つ目の条件付き書式の、数式の部分をクリックすると、2つ目の設定が選択できるので、[ルールの編集]をクリックします。
2つ目の設定用のダイアログボックスが表示されます。
今回は、条件に該当していた場合の書式の一部を編集したいわけですから、[書式]ボタンをクリックします。
書式を設定するダイアログボックスが表示されるので、[フォント]タブ、[色]の[▼]をクリックし、表示された一覧から「自動」を選択します。
これで文字の色の編集が終わったので、ダイアログボックス右下の[OK]ボタンをクリックすると、
元のダイアログボックスに戻ってきます。
[プレビュー]欄で、条件に該当していた場合にこうなりますよ、というのを確認できます。
条件に該当していた場合、セルの色は変わるけど、文字の色は変わらずに、黒いままになることが分かります。
確認したら、[OK]ボタンをクリックします。
最初のダイアログボックスに戻ってくるので、同様にして、3つ目の条件付き書式にも、文字の色は変わらずに、黒いままになるよう編集しましょう。
3つすべての条件付き書式を編集し終わったら、最後に[OK]ボタンをクリックすると、
「予定」欄だけ、条件に該当していたときに、文字の色は変わらずに、黒いままになるよう、条件付き書式を編集することができました!
この「予定」欄にはまだ文字を入力していないので、変化が分かりませんが、後で文字を入力すると、この「予定」欄だけ、文字の色は変わらずに、黒いままになることを確認できますヨ。
これでカレンダーの重要な部分の設定はすべて完了しました!
最後の「STEP 4:見た目を整え、うっかり防止編」では、最後の締めとしてカレンダーの見た目を整え、更に、これまで頑張って設定した数式などをうっかり消してしまわないように工夫します!