スパークラインでセル内にグラフを表示

解説記事内の画像はExcel 2019のものですが、操作方法は下記のバージョンで同じです。
  • Excel 2019, 2016, 2013, 2010
  • Office 365
Office 365は、バージョン1902と、バージョン1911で動作確認しています。

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Excelでは、数字の傾向をザックリつかみたいなーというときのために、セル内にグラフを表示する機能があります。

スパークライン 1つ目は、このページでご紹介する「スパークライン」。
数字の増減の流れをざっくり把握したいときに便利です。

データバー 2つ目はデータバー
個々の数字の大小を、ざっくり比較したいときに便利です。

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スパークラインの作成

範囲選択 まずはスパークラインを設置したいセルを範囲選択し、

[挿入]タブ [挿入]タブ、

[スパークライン]グループ [スパークライン]グループの中から、設置したいもののボタンをクリックします。
今回は折れ線グラフを設置したいので、[折れ線]をクリックします。

[データ範囲] ダイアログボックスが表示されるので、[データ範囲]欄に文字カーソルがあることを確認し、

スパークラインにしたい範囲を選択 グラフの元となるデータを範囲選択します。
今回の例では、B2からH7番地のデータをスパークラインとしてグラフ表示したいので、B2からH7番地を範囲選択すると、ダイアログボックスの[データ範囲]に選択したセル範囲が指定されます。
ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックすると、

スパークラインの完成 スパークラインを作ることができました!

行を高くする スパークラインがある行は、少し高くしておくと、

増減が分かりやすくなった データの増減が分かりやすくなりますし、

列幅を広げる 必要であれば、列幅も広げておくと、

列幅を広げて見やすくなった 見やすくなります。

データを比較するなら縦軸の最小値と最大値を揃える

既定のスパークラインは他の増減と比較できない スパークラインは、それぞれ単独で増減の流れをつかむように作られるので、最初は他の増減との違いを比較するようには作られません
図では、「北大路支店」と「嵐山支店」が似たようなグラフになっていますが、個々の数字を見ると、「北大路支店」はすべてマイナスデータなのに対し、「嵐山支店」はほとんどがプラスデータです。
既定の状態ではあくまでも、「北大路支店」は北大路支店単独での増減が表現され、「嵐山支店」は嵐山支店単独での増減が表現されているため、各支店での比較には使えない、というわけです。

スパークラインがあるセルを選択 そこで!他の増減と比較したいのであれば、縦軸の最小値と最大値を揃えます!
スパークラインのあるセル、どれか1つを選択すると、同じ種類のスパークラインがある箇所全体が選択された状態になります。
この状態で、

[スパークライン]ツールの[デザイン]タブ、[軸]ボタン [スパークライン]ツールの[デザイン]タブにある、[軸]ボタンをクリック。

[縦軸の最小値のオプション]の[すべてのスパークラインで同じ値] [縦軸の最小値のオプション]で、[すべてのスパークラインで同じ値]をクリックします。

スパークラインの最小値が揃った 最小値が、他の増減と揃いました。
続けて、

[スパークライン]ツールの[デザイン]タブ、[軸]ボタン [スパークライン]ツールの[デザイン]タブにある、[軸]ボタンをクリック。

[縦軸の最大値のオプション]の[すべてのスパークラインで同じ値] [縦軸の最大値のオプション]で、[すべてのスパークラインで同じ値]をクリックします。

最小値と最大値が揃ったスパークライン 最大値も他の増減と揃ったので、比較できるようになりました!
これらの設定は、最小値と最大値をExcelが自動的に認識して、縦軸を良きに計らってくれる、Excelおまかせ機能です。


他の増減と比較できるよう縦軸を揃える際、縦軸の最小値を「0」、最大値を「100」のように、具体的な数字を指定することもできます。

シート見出し 練習用データを操作しながらご覧いただいている方は、画面左下のシート見出しを「Sheet2」に切り替えます。

縦棒のスパークライン このスパークラインは、縦棒のスパークライン。

[スパークライン]の[縦棒]ボタン 作成するときに[縦棒]ボタンを使って作ったスパークラインです。

スパークラインがあるセルを選択 スパークラインのあるセル、どれか1つを選択すると、同じ種類のスパークラインがある箇所全体が選択された状態になります。
この状態で、

[スパークライン]ツールの[デザイン]タブ、[軸]ボタン [スパークライン]ツールの[デザイン]タブにある、[軸]ボタンをクリック。

[縦軸の最小値のオプション]の[ユーザー設定値] [縦軸の最小値のオプション]で、[ユーザー設定値]をクリックし、

[ユーザー設定値]のダイアログボックス 表示されたダイアログボックスで、設定したい最小値を入力します。
ゼロならこのままで[OK]ボタンをクリックします。
ゼロは「0」でも「0.0」でも同じことなので、小数点以下は消しても消さなくても構いません。

最小値をゼロとしたスパークライン 最小値をゼロとしたスパークラインになりました。
続けて、

[スパークライン]ツールの[デザイン]タブ、[軸]ボタン [スパークライン]ツールの[デザイン]タブにある、[軸]ボタンをクリック。

[縦軸の最大値のオプション]の[ユーザー設定値] [縦軸の最大値のオプション]で、[ユーザー設定値]をクリックします。

[ユーザー設定値]のダイアログボックス 表示されたダイアログボックスで、設定したい最大値を入力します。
「100」にしたいなら、「100」でも「100.0」でも同じことなので、小数点以下は消しても消さなくても構いません。
[OK]ボタンをクリックします。

縦軸をユーザー設定値にしたスパークライン 縦軸の最小値を「0」、最大値を「100」としたスパークラインが表示されるようになりました!

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プラスとマイナスの境界線を表示させる

シート見出し 練習用データを操作しながらご覧いただいている方は、画面左下のシート見出しを「Sheet1」に切り替えます。

スパークラインのプラスとマイナスの境界線 このような、プラスとマイナスの境界線を表示させて、更に分かりやすくすることも可能です!

スパークラインがあるセルを選択 スパークラインのあるセル、どれか1つを選択すると、同じ種類のスパークラインがある箇所全体が選択された状態になります。
この状態で、

[スパークライン]ツールの[デザイン]タブ、[軸]ボタン [スパークライン]ツールの[デザイン]タブにある、[軸]ボタンをクリック。

[横軸のオプション]の[軸の表示] [横軸のオプション]で、[軸の表示]をクリックすると、

プラスとマイナスの境界線 プラスとマイナスの境界線を表示させることができました!

スパークラインの頂点や色

スパークラインがあるセルを選択 スパークラインのあるセル、どれか1つを選択すると、同じ種類のスパークラインがある箇所全体が選択された状態になります。
この状態で、

[スパークライン]ツールの[デザイン]タブ、[頂点(山)] [スパークライン]ツールの[デザイン]タブ、[表示]グループにある、[頂点(山)]にチェックを付ければ、

各スパークラインで最も大きいデータの箇所が強調表示された 各スパークラインで最も大きいデータの箇所が強調表示されますし、

[スパークライン]ツールの[デザイン]タブ、[スタイル] [スパークライン]ツールの[デザイン]タブ、[スタイル]では、見た目を変更することができます。
この一覧に表示される色は、その文書に設定されているテーマによって変わってきますので、必ずしも図と同じ色になっているとは限りません。

スパークラインの削除

スパークラインがあるセルを選択 スパークラインのあるセル、どれか1つを選択すると、同じ種類のスパークラインがある箇所全体が選択された状態になります。
この状態で、

[スパークライン]ツールの[デザイン]タブ [スパークライン]ツールの[デザイン]タブにある、

[選択したスパークライングループのクリア] [クリア]の[▼]をクリックし、[選択したスパークライングループのクリア]をクリックすれば、

スパークラインを削除 スパークラインを削除することができます。

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