SUMIFS関数で複数条件の合計

練習用データ(12.2KB)
Excel 2021, 2019, 2016, 2013 Microsoft 365
Microsoft 365は、バージョン2209で動作確認しています。
解説記事内の画像はExcel 2021のものです。

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SUMIFS関数は、複数の条件すべてに合っていたら合計する関数(AND条件で合計)です。
「複数条件」なので、条件が1つのとき専用のSUMIFに、複数形の「s」がついてSUMIFS、と覚えるといいかも。
とはいえ、実はSUMIFS関数は条件が1つだけのときも使えたりします。

 条件が1つ条件が複数 
SUMIF×かなり昔からある
SUMIFSExcel 2007から使える

※スマホでご覧いただいている方は、表を横にスクロールできます。

目次

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条件の指定方法は2通り

SUMIFS関数では、条件の指定の仕方が2つあります。

  • 条件をセルに入力する方法
    → 条件がパッと見で分かりやすく、条件変更が楽
  • 条件を数式に直接書いてしまう方法
    → 条件変更のときは数式を直すことになるけど、条件入力用のセルを設けないので、表がスッキリ見える

条件をセルに入力する方法

条件をセルに入力

条件をセルに入力する方法にした場合は、上の図のB13番地やB14番地のように、条件をセルに入力しておきます
条件をセルにどう入力するかは、「COUNTIFやSUMIF関数で条件の入力方法は?」にまとめてあります。

数式に条件を入力したセルを指定

そして、SUMIFS関数の数式で、条件を指定する際には、条件を入力したセルを指定することになります。
初心者さんは数式だけ見ると拒否反応かもですが、このあと、ダイアログボックスで気楽に設定できる手順を解説しますので、このまま読み進めてください。

条件を数式に直接書いてしまう方法

条件を入力するセルは設けなかった

条件を数式に直接書いてしまう方法にした場合は、条件を入力するセルは設ける必要なしです。

数式に条件を入力したセルを指定

そして、SUMIFS関数の数式には、条件を直接入力しますが、条件の前後を半角ダブルクォーテーションで囲みます
条件をどう入力するかは、「COUNTIFやSUMIF関数で条件の入力方法は?」にまとめてあります。
繰り返しますが、初心者さんは数式だけ見ると拒否反応かもですが、このあと、ダイアログボックスで気楽に設定できる手順を解説しますので、このまま読み進めてください。

数式を手入力する派の方は、上記の図解で恐らくSUMIFS関数を設定できると思いますので、あとは、条件をどう入力するかをまとめた「COUNTIFやSUMIF関数で条件の入力方法は?」をご覧ください。
条件が日付・数字・文字それぞれだった場合をパターン別に解説しています。
初心者さんは、ここからダイアログボックスを使って、SUMIFS関数を設定していきます
1つ1つの作業をゆっくり解説していきますので、読み進めてください。

シート見出し

練習用データをダウンロードした方は、条件をセルに入力する場合、数式に条件を入力する場合の両方のシートをご用意しています。
画面左下のシート見出しで切り替えて、お好きな方をお使いください。
どちらを選んでも、解説を見ながら操作していただけるよう、解説中のセル番地は同じになっています。

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SUMIFS関数の設定

条件をセルに入力

今回はこの表で、こんな計算をしてみます。

  • 予約数の合計を計算
  • 1つ目の条件は、「お渡し方法」が「配送」
  • 2つ目の条件は、「お渡し日」が「2023/8/7以前」
セルを選択

それではSUMIFS関数を設定していきます。
答を表示したいセルを選択し、[関数の挿入]ボタンをクリックします。

「SUMIFS」を選択

[関数の分類]で「すべて表示」を選択し、一覧からSUMIFSをを選びます。
この時、ABC順で並ぶ関数一覧からSまで簡単にスクロールする方法は「使う関数に一瞬でスクロールする[関数の挿入]ダイアログボックスの使い方」でご紹介しています。
また、今回選ぶのは「SUMIFS」。最後に「S」がつきます
「SUMIFS」をクリックで選択したら[OK]ボタン。

セルを選択

SUMIFS関数を設定するダイアログボックスが表示されます。
このダイアログボックスが表に重なって操作しづらい場合は、「ダイアログボックスを移動したい」の要領でダイアログボックスを移動させます。

[合計対象範囲]の設定

ダイアログボックスでの最初の設定は[合計対象範囲]。
この欄に文字カーソルがあることを確認したら、合計を知りたいのは「予約数」なので、表の「予約数」の範囲を選択すると、

[合計対象範囲]を設定できた

[合計対象範囲]を設定できました。
続いて、次の欄にカーソルを移すため、キーボードのTabキーを押すか、

[条件範囲1]に文字カーソルを移す

[条件範囲1]欄でクリックすると、文字カーソルを移せます。
SUMIFS関数では、カーソルを移していくと、設定する欄が増えていくので、次の設定欄も表示されてきました。

[条件範囲1]の設定

今回の1つ目の条件は、「お渡し方法」が「配送」なので、まずは「お渡し方法」が入力されている表内の範囲を指定します。
[条件範囲1]欄に文字カーソルがあることを確認したら、表内で「お渡し方法」が入力されている範囲を選択します。

[条件範囲1]を設定できた

[条件範囲1]を設定できました。
続いて、次の欄にカーソルを移すため、キーボードのTabキーを押すか、

条件範囲1

[条件1]欄でクリックすると、文字カーソルを移せます。
この欄には、1つ目の条件内容を設定します。

1つ目の条件が入力されているセルをクリック

条件をセルに入力する方法にした方は、1つ目の条件内容が入力されているセルをクリックすると、[条件1]欄を設定できます。

1つ目の条件を直接入力

条件を直接入力する方法にした方は、1つ目の条件内容をこの欄に直接入力します。
このとき、条件の前後を半角のダブルクォーテーションで囲みます
こういった条件の入力方法は「COUNTIFやSUMIF関数で条件の入力方法は?」にまとめてご紹介しています。

条件を1つしか設定しない場合は、ここで[OK]ボタンをクリックします。
複数設定する方は、次の欄に文字カーソルを移します。

[条件範囲]と[条件]をセットで設定

[条件範囲1]と[条件1]のように、条件範囲を見ながら、条件に合っているかどうかを判断するので、これ以降も[条件範囲]と[条件]をセットで設定していきます。

[条件範囲2]の設定

それでは2つ目のセットを設定していきましょう。
[条件範囲2]欄に文字カーソルがあることを確認します。
今回の2つ目の条件は、「お渡し日」が「2023/8/7以前」なので、まずは表内の「お渡し日」が入力されている範囲を選択します。

[条件2]に文字カーソルを移す

続いて、[条件2]に文字カーソルを移します。
[条件2]には、2セット目の具体的な条件内容を指定しますので、

2つ目の条件が入力されているセルをクリック

条件をセルに入力する方法にした方は、2つ目の条件内容が入力されているセルをクリックすると、[条件2]欄を設定できます。

2つ目の条件を直接入力

条件を直接入力する方法にした方は、2つ目の条件内容をこの欄に直接入力します。
このとき、条件の前後を半角のダブルクォーテーションで囲みます
こういった条件の入力方法は「COUNTIFやSUMIF関数で条件の入力方法は?」にまとめてご紹介しています。

ダイアログボックスをスクロール

3セット目以降も設定したい方は、図の箇所にマウスポインターを持って行くと、欄をスクロールできるようになっていますので、ここまでと同じ要領で設定していきましょう。
今回は2セットの設定で終わりなので、[OK]ボタンをクリックします。

複数条件の合計結果

すべての条件に合ったものの合計を出すことができました!

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条件内容の変更

条件入力用のセルを修正

条件をセルに入力する方法にした方は、条件入力用のセルの内容を変えるだけ。

数式内の条件を修正

条件を直接入力する方法にした方は、SUMIFS関数を設定したセルを選択すると、数式バーに数式が表示されるので、変更したい条件に修正します。
もちろん、条件の前後を半角のダブルクォーテーションで囲みます

どちらの場合でも、条件内容を変更したら、文字カーソルが点滅しなくなるまでEnterキーで入力を確定するのをお忘れなく。

条件が1つだけのときはSUMIFSとSUMIFどちらを使う?

条件を1つしか設定していない

今回ご紹介したSUMIFS関数は、条件が1つの場合でも合計できます。
じゃぁ何で条件が1つ専門のSUMIF関数があるの?どっちを使うべき?となります。

はるか昔、ExcelにはSUMIFS関数はありませんでした。
Excel 2007で登場したので、関数を設定する人、その文書を使う人全員がお持ちのExcelが2007以降であれば、条件が1つのときもSUMIFS関数でOKですし、もちろん条件1つ専用のSUMIF関数でもOK。
お好みでどちらを使ってもいいんです。
それ以前のExcelを使っている方がいらっしゃれば、条件の数に関わらず、そもそもSUMIFS関数は使えません。
ただ、Excel 2003(Excel 2007の1つ前のバージョン)ともなると、約20年も前のExcelなので、今はあまり気にしなくても良いような気がするものの、関数を設定する人が判断します。

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