ピボットテーブルで[列]欄に自動でできた[Σ値]とは

解説記事内の画像はExcel 2019のものですが、操作方法は下記のバージョンで同じです。
  • Excel 2019, 2016, 2013, 2010
  • Office 365
Office 365は、バージョン1908と、バージョン2002で動作確認しています。

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[列]欄の[Σ値]とは ピボットテーブルの作業ウィンドウ下部の[列]欄に、いつの間にか自動的に[Σ値]というものが入ってる!
でも作業ウィンドウ上部には、[Σ値]なんて項目はない!
今回は、[列]欄に、いつの間にか勝手にできた[Σ値]についてご説明していきます!

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[Σ値]が表示されるタイミング

ピボットテーブルの元データ このようなデータから、ピボットテーブルを作って、商品ごと、支払い方法ごとの合計金額が集計されるようにするには、

ピボットテーブルの作業ウィンドウ下部 ピボットテーブルの作業ウィンドウ下部の各欄を、このように設定すればOK。
(詳しい操作の手順は、「ピボットテーブルの作り方」でご紹介しています。)

[列]欄にはまだ[Σ値]がない [値]欄には、「金額」の合計が表示されるように設定されていて、[列]欄にはまだ[Σ値]という項目はありません。

[値]欄で「個数」の合計も表示される ここで、作業ウィンドウ上部の「個数」にチェックを付け、[値]欄で「個数」の合計も表示されるようになると、

[列]欄に[Σ値]が表示された 同じタイミングで、[列]欄に[Σ値]という項目が自動的に表示されました!

[値]欄に複数の項目で[Σ値]が登場 [列]欄に、[Σ値]という項目が自動的にできるのは、何を集計するかを決める[値]欄に、複数の項目ができた瞬間、というわけです。

[Σ値]の正体

[列]欄の親子関係 現在、作業ウインドウの[列]欄では、[支払い方法]の下に[Σ値]があります。
この上下の位置は、親子関係を表すので、[支払い方法]が親で、その配下に[Σ値]が表示されますよーという意味です。

[Σ値]とは[値]欄の項目名 そして、[列]欄に自動的にできた[Σ値]とは、[値]欄で集計しているのは何かをあらわす項目名のこと。

[列]欄が親子関係のピボットテーブル ですので、実際のピボットテーブルを見ると、[支払い方法]ごとに、その配下として、「合計/金額」「合計/個数」という、[値]欄で集計しているのは何かをあらわす項目名が表示されています。これが[Σ値]。
この項目名が無いと、どっちが金額の合計で、どっちが個数の合計なのか分からなくなってしまうため、[Σ値]という項目が、[列]欄に自動的にできたというわけです。

[列]欄の親子関係 ではここで、[支払い方法]が「親」で、その配下の「子」が、集計の項目名である[Σ値]という、現在の親子関係を逆にしてみます。

[列]欄の親子関係を逆にする [支払い方法]にマウスポインターを合わせ、マウスポインターが黒い十字の形になったら、[Σ値]の下に向かってドラッグします。

[列]欄の親子関係を逆にする ドラッグの最中、[Σ値]の下に太線が表示されたら、それが[Σ値]の下に移動しますよーという合図。
ドラッグの手を放すと、

[列]欄の親子関係を逆にした 集計の項目名である[Σ値]が「親」、その配下の「子」として[支払い方法]になるようにしたので、

[列]欄が親子関係のピボットテーブル 実際のピボットテーブルも、「合計/金額」「合計/個数」という[Σ値]の項目ごとに、その配下として、[支払い方法]が表示されています。
もし、この親子関係にピンとこなければ、[Σ値]が無いケースで親子関係を実感すると分かりやすいです。
次の章以降で、[列]欄に自動的にできる[Σ値]の消し方を見つつ、別の例で親子関係を見ていくことにしましょう。

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[Σ値]の消し方

[値]欄に複数の項目で[Σ値]が登場 [列]欄に自動的にできる[Σ値]は、何を集計するかを決める[値]欄に複数の項目があるときにできるものなので、[値]欄にある項目のどちらかを、

[値]欄の集計が1つになった 作業ウィンドウ上部を使ってチェックを外すと、

[Σ値]が消えた [値]欄の集計が1つになったので、自動的に[列]欄の[Σ値]が消えます。

他のもので親子関係を見ると、[Σ値]が理解しやすい

[ギフト対応]を[列]欄にドラッグ それでは[Σ値]が絡まないもので、[列]欄の親子関係を見ていくことにしましょう。
作業ウィンドウ上部から[ギフト対応]を[列]欄にドラッグで入れ込み、

[列]欄の親子関係 [支払い方法]が「親」、その配下の[子]として[ギフト対応]が来るように配置します。

[列]欄が親子関係のピボットテーブル それでできたピボットテーブルがこれ。
各[支払い方法]ごとに、[ギフト対応]のあり・なしが配下に表示されています。

[列]欄の親子関係を逆にする 今度は親子関係を逆転すべく、作業ウィンドウ下部で、[支払い方法]にマウスポインターを合わせ、マウスポインターが黒い十字の形になったら、[ギフト対応]の下に向かってドラッグします。

[列]欄の親子関係を逆にした ドラッグの最中、[ギフト対応]の下に太線が表示されたら、それが[ギフト対応]の下に移動しますよーという合図。
ドラッグの手を放します。

[列]欄の親子関係を逆にした 親子関係を逆転して、[ギフト対応]が「親」、その配下の[子]として[支払い方法]が来るように配置したので、

[列]欄が親子関係のピボットテーブル 実際のピボットテーブルも、[ギフト対応]の「あり」「なし」ごとに、[支払い方法]が配下に表示されています。


[列]欄が親子関係のピボットテーブル これでイメージがつかめたと思います。
[支払い方法]が「親」、その配下の[子]として「合計/金額」「合計/個数」という項目をあらわす[Σ値]が表示されているのがこれ。

[列]欄が親子関係のピボットテーブル そして、親子関係を逆転して、「合計/金額」「合計/個数」という項目をあらわす[Σ値]ごとに、その配下の[子]として[支払い方法]が表示されるようにしたピボットテーブルがこれです。
[Σ値]のイメージがつかめれば、よりピボットテーブルを自由に操作することができます!

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