EOMONTH関数で「○ヶ月後」ではなく、「○ヶ月前」や「当月」の月末日を求める

解説記事内の画像はExcel 2013のものですが、操作方法は下記のバージョンで同じです。
  • Excel 2013, 2010, 2007

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このページは、EOMONTH関数の基本を解説したページからの続きです。

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「当月」の末日はどう考える?

EOMONTH関数の操作画像21 前のページの例では、「B1番地に入力されている日付から、B2番地に入力されている月数後の、月末日」を求めたので、「2015年9月17日」から数えて「2ヶ月後」の月の末日である、「2015/11/30」が結果として表示されました。

でも、[開始日]の[何ヶ月後]ではなく、[開始日]と同じ月の末日を知りたい場合はどうすればいいでしょう?

EOMONTH関数の操作画像22 これは難しく考える必要はありません。
何ヶ月か経過することがないので、「0ヶ月後」という風に考えればOKですヨ。

「○ヶ月後」ではなく「○ヶ月前」

EOMONTH関数の操作画像11 今度は、「申込締め切り」の欄に、「開催日」の「6ヶ月前」の月の末日が表示されるようにしてみます。
今回のポイントは、「6ヶ月」ではなく、「6ヶ月」だということ。
それでは早速、EOMONTH関数の設定をしていきましょう!

EOMONTH関数の操作画像12 まずは「申込締め切り」欄の先頭のセルを選択し、[関数の挿入]ボタンをクリックします。

EOMONTH関数の操作画像13 表示されたダイアログボックスで、「EOMONTH」を選択し、[OK]ボタンをクリックします。

EOMONTH関数の操作画像14 ここから「この日付から数えて○ヶ月後」という指定をしていくわけですが、引数「開始日」には、そのうちの「この日付から数えて」の部分を指定するので、「開催日」である「A2」を指定します。

EOMONTH関数の操作画像15 引数「月」には、「この日付から数えて○ヶ月後」の、「○ヶ月後」の部分を指定しますが、今回の場合は、「6ヶ月前」という月数を、文書内のどこかのセルに入力しているわけではないので、月数にあたる数字を、直接、引数[月]欄に入力します。
そして、今回は、「6ヶ月」ではなく、「6ヶ月」という風にさかのぼりたいので、「6」ではなく「-6」という風にマイナスの数字を入力します。
全ての引数を指定し終わったので、[OK]ボタンをクリックすると、

EOMONTH関数の操作画像16 日付を表すシリアル値を求めることができたので、

EOMONTH関数の操作画像17 このシリアル値の「見かけ」を、ちゃんと日付に見えるよう、お好みの日付の表示形式を設定します。

EOMONTH関数の操作画像18 「A2番地」の「6ヶ月」の月の、末日を表示させることができました!

EOMONTH関数の操作画像19 あとはこのセルの数式を、残りのセルにもオートフィルでコピーすれば、

EOMONTH関数の操作画像20 残りのセルにも、簡単に数式を設定することができました!

このように、EOMONTH関数は、指定した日付の「当月」「○ヶ月後」「○ヶ月前」、いずれの月の末日も簡単に表示させることができます!

今回は、「この日から数えて○ヶ月後の、月末日」を、曜日に関係なく単純に表示しているだけです。
なので、「月末日に金融機関の引落しがあって、その日付を表示させたい」といったときには、金融機関は土日・祝日がお休みですから、「求めた月末日が土日・祝日だった場合には、翌営業日の日付を表示する」といった処理が必要となり、その場合は、今回とはまた違った処理となります。
それについては、また別の機会にご紹介したいと思います。

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