ユーザー設定のビュー

解説記事内の画像はExcel 2010のものですが、操作方法は下記のバージョンで同じです。
  • Excel 2010, 2007

下の図のような顧客名簿があったとします。
こういったものを、その時々の仕事に合わせて、画面表示や印刷の設定を毎回いちいち変えている方も多いのではないでしょうか?
でも、実はいちいち変える必要なんてないんです!
よく使う画面表示や印刷設定のパターンを、名前を付けて登録しておくことができるんです!
ユーザー設定のビュー01

例えばこんなパターンで仕事をするケースがあったとします。

【パターン1】
● 住所録として使うために余計な項目であるC列〜G列を非表示
● A4用紙を縦に使って印刷

【パターン2】
● 全項目を表示した状態(パターン1で非表示にした列を再表示した状態)
● 特別優待会員のみの顧客名簿として使うため、オートフィルタで特別優待会員を抽出
● A4用紙を横に使って、更に表の横幅が、用紙の横幅1枚に収まりきるよう縮小して印刷

こういった設定を、仕事に合わせて毎度設定し直していたら、時間もかかるし、何より面倒です!
早速次からこの2つのパターンを登録してみます。

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ビューの追加

まず、【パターン1】の作業から。
登録する前に、まずは【パターン1】の状態を作ります。
列の非表示や、A4用紙を縦に使って印刷できるよう設定をしておきます。
ユーザー設定のビュー02

準備ができたので、早速この状態を登録します。
[表示]タブ、[ブックの表示]グループの、[ユーザー設定のビュー]ボタンをクリックします。
ユーザー設定のビュー03

ユーザー設定のビュー04 【パターン1】を新しく登録するので、[追加]ボタンをクリックし、

ユーザー設定のビュー05 [名前]欄に分かりやすい名前を入力します。

そして、印刷の設定も列の非表示の設定もセットで登録しておきたいので、[ビューに含む]の2つのチェックをオンにしておきます。

[OK]ボタンを押せば、【パターン1】の設定は「住所印刷用」という名前で登録されます!

フィルタの設定も登録できる!

次は【パターン2】の登録です。
やはり登録する前に【パターン2】の状態になるよう、列を再表示し、オートフィルタで「特別優待会員」のデータを抽出します。
更にA4用紙を横に使って印刷できるよう、そして表の横幅が、用紙の横幅1枚に収まりきるよう、縮小印刷の設定をしておきます。
ユーザー設定のビュー06

ユーザー設定のビュー07 【パターン2】の状態を作ったら、先程と同じように[ユーザー設定のビュー]の[追加]ボタンを使って、

ユーザー設定のビュー08 現在の状態を、好みの名前で登録しておきます。

これで2つのパターンを登録することができました!

ビューの切り替え

あとはその時々の仕事に合わせて状態を切り替えて使います。
[表示]タブ、[ブックの表示]グループの、[ユーザー設定のビュー]ボタンをクリックします。

ユーザー設定のビュー09 既に登録してあるパターンの名前を選択し、[表示]ボタンをクリックすれば、一発で切り替えることができます!

その他にも、ユーザー設定のビューには、画面の拡大・縮小表示(ズーム)や、ウィンドウ枠固定の状態などが登録できますので、活用するととっても便利です。

私の場合は、表示や印刷の様々な設定をする前の状態も「設定前」として登録しています。
これが案外、重宝してますヨ。

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