知らないと悲劇!Word 入力のお作法 2/2

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この操作に関するWordのバージョン確認は、前のページをご覧ください。

「カーソルはどこにでも置ける」と思い込む悲劇

Word 入力のお作法25 前のページで入力した文章は2つだけだったので、まだ文書の大半が空いています。

Word 入力のお作法26 そこで、図のような位置に文字を入力しようと、マウスでクリックしてみても、

Word 入力のお作法38 肝心の文字カーソルは、マウスでクリックしたところに移動することはなく、全然違う文字のところに移動するだけです。
(この場合、必ずしも図とまったく同じ位置に文字カーソルが動くわけではありません。カーソルの位置は気にせず、先に読み進めてください。)
Wordに慣れていない方がこれに遭遇すると、結構ドギマギされるようです。

実はこれ、「カーソルはどこにでも置ける」という思い込みから発生する悲劇。
実物の紙に、えんぴつやボールペンで文字を書く時なら、紙のど真ん中だろうが、紙の右下だろうが、自分の書きたい位置に文字を書くことができます。

Word 入力のお作法37 ところがWordでは、その文書の、一番最後にある改行マークよりも「後ろ」には、文字カーソルを置くことができないんです!

Word 入力のお作法28 というわけで、もっと下に文字を入力したければ、文書の一番最後にある改行マークの「前」に文字カーソルを置き、

Word 入力のお作法29 [Enter]キーをポンッと押して改行、

Word 入力のお作法30 更に[Enter]キーを押して、もういっちょ改行、ということを繰り返していかないと、この文書の下の方に文字を入力することはできません。

なので、「カーソルはどこにでも置ける」という思いはポイッと捨てていただいて、

その文書の、一番最後にある改行マークよりも「後ろ」には、文字カーソルを置くことができない

と、ひたすら頭に叩き込んでください。

厳密に言うと、できないこともない。でも!

その文書の、一番最後にある改行マークよりも「後ろ」には、文字カーソルを置くことができない

というのが、非常に大切なことなんですが、厳密に言うと、できないこともないです。

Word 入力のお作法31 その文書の、一番最後にある改行マークよりも「後ろ」であったとしても、入力したい位置でダブルクリックすれば、

Word 入力のお作法32 そのダブルクリックした位置に文字カーソルを置くことができます。
この、自由な位置に文字カーソルを置ける技を「クリックアンドタイプ」と言うのですが、Be Cool Usersでは、この技の使用は全力でおすすめしません

この「クリックアンドタイプ」は、好みの位置に文字カーソルを置けるよう、ダブルクリックした時点で、「タブ」といった、配置に関する設定もWordが勝手に行ってしまいます。
Wordさんに「タブ」といった機能を勝手に設定されてしまっても、それを余裕で扱える力量がなければ、入力後の文書の見た目を整える際、かえって苦労してしまいます。
このページを読んでくださっている方は、恐らくWordの操作に苦戦していらっしゃるか、Word初心者の方だと思いますので、くどいようですが、この技の使用は全力でおすすめしません

というわけで、「クリックアンドタイプ」を使わなければ、自由な位置に文字カーソルを置くことはできないので、下記のことをしっかり頭に叩き込みます!

その文書の、一番最後にある改行マークよりも「後ろ」には、文字カーソルを置くことができない

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余計なことを考えず、文字は左端に寄せて入力!

ここまで実際に操作をしながら読んでくださっている方は、これ以降はイメージだけを頭に入れていただきたいので、操作せずにお読みください。

Word 入力のお作法34 前の章でもお話ししたとおり、Wordでは、「カーソルはどこにでも置ける」という考えは捨てなければなりません。
それに関連して、上の図のように、「文章を左端ではなく、もっと内側に配置したい」といった場合や、

Word 入力のお作法35 「行の途中で、前にある文字から、かなり空間を空けた位置に文字を配置したい」といった場合、最初からそれらの位置に文字を入力しようとして悩む方がかなりの割合でいらっしゃいます。
でも、Wordでは、「カーソルはどこにでも置ける」という考えは捨てなければならないので、

Word 入力のお作法36 入力の段階では、位置のことを考えずに、ひたすら文字を入力します。
するとその結果、文字は左端に寄せて入力することになりますが、それが正解!
配置を整える作業は、入力がすべて終わってから、後で一気に行います。

そうです、Wordでは、配置を整えるものが「機能」として存在するので、

最初は、配置のことなど考えずに、ひたすら文字を入力。
その結果、文字は左端に寄せて入力することになるが、それが正解。
配置は、「機能」を使って後から整える

というのが、文書を作る手順になります。

まとめ

今回ご紹介した、Wordの大切なお作法・お約束は全部で3つ!

話の内容が続いている限りは文字を打ち続け、「ここで話に区切りがつきますよ」「次から話の内容が変わりますよ」という時に、初めて[Enter]キーを使い、改行する

その文書の、一番最後にある改行マークよりも「後ろ」には、文字カーソルを置くことができない

最初は、配置のことなど考えずに、ひたすら文字を入力。
その結果、文字は左端に寄せて入力することになるが、それが正解。
配置は、「機能」を使って後から整える

たったこれだけを普段から意識しているだけで、余計な不安にとらわれない分、安心してWordでの文書作成に取り組めますヨ。

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