配色の変更と色のカスタマイズ
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- Office 365
(theme-color.pptx 102KB)
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文書の印象は「フォント」と「配色」が握っているため、「テーマの設定はスライド作りの肝」では、スライド作成の早い段階で、テーマを選択し、
必要であれば更にバリエーションを選ぶことをお話ししています。
ですが、テーマのデザイン自体はいいけれど、色がイマイチ気に入らない、そのテーマのバリエーションにも、好みの配色が無いという場合には、色の組み合わせを変更したり、自分で色の組み合わせを作ります。
【 目次 】
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配色を変更するタイミング
配色は、文書のイメージをガラっと変えてしまうため、下書きに沿って全スライドの文字だけをバババーっと入力、
テーマを選択し終わったあたりでの変更がおすすめです。
とはいえ、スライド内にあるのは文字だけ。
表やグラフなどが無い状態で配色を決めるのは、色の組み合わせが分かりづらいため、至難の業。
そこで、ご自分の好みの配色を探り当てるための、サンプルスライドサンプルスライドを準備しました。
サンプルスライドをダウンロードしたら、このページの要領で、好みの配色を設定してみてください。
一度好みの配色を決めてしまえば、今後はそれを選ぶだけにできます!
配色の変更
配色を変更する際は、文書内のどのスライドが選択されていても構わないのですが、サンプルスライドをダウンロードしてくださった方は、3枚目のスライドを選択しておくと、これから設定する配色のイメージをつかみやすいです。
配色を変える前の大前提として、まずは[デザイン]タブにあるテーマの一覧から、好みのテーマを選択しておきます。
たとえ色が気に入らなかったとしても、大まかなデザインは初めに決めておくというわけです。
(サンプルスライドには、既にテーマ「ファセット」が設定してあります。)
更に、同じく[デザイン]タブの
[バリエーション]の中に、好みの配色があれば、クリックで選択すればそれでOK。
でも、[バリエーション]の中にも特に好みの配色が無ければ、[バリエーション]は選択せずに、
[バリエーション]の一覧にあるスクロールボタンのうち、一番下にあるボタンをクリック。
[配色]にマウスポインターを合わせると、色の組み合わせの一覧が表示されます。
色の組み合わせの一覧にマウスポインターを合わせるだけで、スライドにその配色が設定された場合がスライドにプレビュー表示されますので、次々に気になる組み合わせにマウスポインターを合わせて、好みの配色を探していきます。
これがいいなぁと思う色の組み合わせがあれば、クリックで選択します。
ちなみに、この一覧にある「Office」というものは、PowerPointを起動して、まっさらな新規文書を表示したときに規定で設定されるテーマ「Office」で使われている配色、という意味です。
「Office 2007 - 2010」というものは、以前のバージョンであるPowerPoint 2007または2010の新規文書に規定で設定されるテーマで使われている配色、という意味です。
配色を変更することができました!
配色を変更したことで、文書内の全スライドの配色が一気に変わることはもちろん、
[フォントの色]や、図形の[塗りつぶしの色]などの選択肢も、変更した配色で選べるようになります。
(これらのボタンを実際に確認したい方は、文字や図形を選択した上で、それらの色を変更するボタンをクリックします。)
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気に入らなければ選択し直すだけ
選択した配色が気に入らなければ、ここまでの操作を繰り返せばいいので、[デザイン]タブ、
[バリエーション]の一覧にあるスクロールボタンのうち、一番下にあるボタンをクリック。
[配色]にマウスポインターを合わせ、表示された一覧から、再び選び直すだけです。
配色の一部を変更または自分で配色を作る
選択した配色のうち、一部の色が気に入らないということもあるでしょうし、そもそも一覧に自分好みの色が無い!という場合もあるでしょう。
そんな場合には、自分で色をカスタマイズしていきます。
配色の一部を変更したい場合にしろ、自分で配色をイチから作る場合にしろ、まずは好みの配色に近いものを一覧から選択しておきます。
近いものが無ければ、どれを選択していても構いません。
それでは配色をカスタマイズしていきましょう。
再び[デザイン]タブの、
[バリエーション]の一覧にあるスクロールボタンのうち、一番下にあるボタンをクリック。
[配色]にマウスポインターを合わせ、[色のカスタマイズ]をクリックします。
表示されたダイアログボックスの中で、どの項目が、スライド内の何の色にあたるのか、どこの色を変更すればいいのかは、次の「配色の仕組み」の章でご説明していますので、とりあえず変更方法だけ先に解説してしまいます。
色の変更の操作自体は、変更したい色の[▼]をクリックし、一覧から色を選ぶか、一覧に好みの色が無ければ[その他の色]をクリックして、好みの色を設定します。
[その他の色]の設定方法については、「[その他の色]の設定」でご紹介しています。
色を設定したら、このダイアログボックスに表示されている色の組み合わせに付ける名前を、[名前]欄に入力し、[保存]ボタンをクリックします。
配色をカスタマイズしたことで、文書内の全スライドの配色が一気に変わることはもちろん、
[フォントの色]や、図形の[塗りつぶしの色]などの選択肢も、変更した配色で選べるようになります。
(これらのボタンを実際に確認したい方は、文字や図形を選択した上で、それらの色を変更するボタンをクリックします。)
今回の例では、[アクセント2]の色をカスタマイズしたので、色の一覧でも、[アクセント2]の色が変わりました。
もし、配色を変更したのに、文字などの色が思い通りにならない場合には「思い通りに色が変わらない場合には」の章をご覧ください。
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配色の仕組み
前の章「配色の一部を変更または自分で配色を作る」では、このダイアログボックスで配色をカスタマイズできることをご説明しました。
でも、どの項目が、スライド内の何の色にあたるのか分かりづらいので、この章で仕組みを解明していきます!
まず、スライドの背景の色については「背景色の変更と[背景のスタイル]4色の仕組み」のページをご覧ください。
そして、スライド内の文字の色は、設定したい色が濃い色なら[テキスト/背景]の[濃色1]か[濃色2]のどちらかに設定します。
設定したい色が薄い色なら[テキスト/背景]の[淡色1]か[淡色2]のどちらかに設定します。
私は個人的に、PowerPointのスライドは白背景で、文字の色は黒(または黒に限りなく近いグレー)がいいなぁと考えているので、[濃色1]に黒、[淡色1]に白は常に設定しています。
もし白でも黒でもない文字の色にしたい場合でも、黒と白はあった方が何かと便利なので、[濃色1]に黒、[淡色1]に白を設定した上で、
設定したい文字の色が濃い色の場合は[濃色2]に設定、薄い色の場合は[淡色2]に設定すればいいかなぁと考えています。
もちろん、文字の色を黒か白にしたくて、[濃色1]に黒、[淡色1]に白を設定しているなら、[濃色2]と[淡色2]は特に設定する必要はありません。
スライド内の図形やグラフ、表などの色として使われるのが、[アクセント1]〜[アクセント6]。
ですが、私の個人的な意見としては、6色すべてを決める必要は無いです。
スライドは、多くの色を使うほど、かえって内容が分かりづらくなるので、
[アクセント1]と[アクセント2]の2色で充分じゃないかと私自身は考えています。
あっても[アクセント3]まででいいかなぁと思っています。
ですので、サンプルスライドを操作しながらご覧いただいている方は、3枚目のスライドの表が[アクセント1]、図形(SmartArt)が[アクセント2]の色になるようにしてあるので、2色を何色にするか決めるときには、3枚目のスライドを見ながら操作すると決めやすいです。
また、グラフでは、[アクセント1]〜[アクセント6]が既定の色として順番に使われていきます。
なので、グラフでたくさん色分けをする必要がある方は、必要な分の色を決めるといいかもですが、
図の左側のグラフように、大切なところだけ色をつけ、残りはグレーで表現したり([テキスト/背景]に白を設定していると、そのパーセンテージ違いの色としてグレーが選べます)、図の右側のグラフのように、柄を付けて表現を分ける方法もあるので、
私個人としてはやっぱりメインカラーとして[アクセント1]、サブカラーとして[アクセント2]の2色、あっても[アクセント3]まででいいかなぁと思っています。
色の変更の操作自体は、変更したい色の[▼]をクリックし、一覧から色を選ぶか、一覧に好みの色が無ければ[その他の色]をクリックして、好みの色を設定します。
[その他の色]の設定方法については、「[その他の色]の設定」でご紹介しています。
色を設定したら、このダイアログボックスに表示されている色の組み合わせに付ける名前を、[名前]欄に入力し、[保存]ボタンをクリックします。
配色をカスタマイズしたことで、文書内の全スライドの配色が一気に変わることはもちろん、
[フォントの色]や、図形の[塗りつぶしの色]などの選択肢も、変更した配色で選べるようになります。
(これらのボタンを実際に確認したい方は、文字や図形を選択した上で、それらの色を変更するボタンをクリックします。)
今回の例では、[アクセント2]の色をカスタマイズしたので、色の一覧でも、[アクセント2]の色が変わりました。
もし、配色を変更したのに、文字などの色が思い通りにならない場合には、次の「思い通りに色が変わらない場合には」の章をご覧ください。
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思い通りに色が変わらない場合には
文字の色などで起こることがあるのですが、設定した色が思い通りに反映されないということがあります。
図の例では、[テキスト/背景]の[濃色1]が、黒に設定されています。
でも、スライド中の表の文字は黒くなっていますが、スライドのタイトルの色は黒になっていません。
これは、このデザイン自体が「タイトルの色は[アクセント1]の色を使うように」となっているからで、どんなに[テキスト/背景]の色を変えたところで、このデザインのタイトルの色には反映されません。
こういう場合には、スライドマスターを使って、デザイン自体に修正を加えます。
カスタマイズした配色はExcelやWordでも使える
更に、カスタマイズした配色は、その操作を行ったOffice全体で使えるように登録されるので、その登録が行われたPowerPointで他の文書を作るときはもちろん、
ExcelやWordでも使えます。
カスタマイズした配色の修正
カスタマイズした配色を修正したい場合には、[デザイン]タブの、
[バリエーション]の一覧にあるスクロールボタンのうち、一番下にあるボタンをクリック。
[配色]にマウスポインターを合わせると、[ユーザー定義]欄に、カスタマイズした配色が表示されます。
編集したい配色の名前のところで右クリック、
[編集]をクリックすると、
ダイアログボックスが表示されるので、修正したい色を変更後、ダイアログボックス右下の[保存]ボタンをクリックします。
文書内の全スライドに、配色の編集が反映されました!
但し、この修正によって影響を受けるのは、現在作業している文書と、今後新しく作る文書。
過去にこのユーザー定義の配色を使って作った文書は、その当時の配色のまま維持されます。
ユーザー定義の配色の削除
自分でカスタマイズした、ユーザー定義の配色が不要になれば、削除します。
[デザイン]タブの、
[バリエーション]の一覧にあるスクロールボタンのうち、一番下にあるボタンをクリック。
[配色]にマウスポインターを合わせると、[ユーザー定義]欄に、カスタマイズした配色が表示されます。
削除したい配色の名前のところで右クリック、
[削除]をクリックすると、
本当に削除していいのかメッセージが表示されるので、[はい]をクリックします。
削除したユーザー定義の配色が、もう一覧に表示されなくなります。
但し、削除したからといって、過去にこのユーザー定義の配色を使って作った文書は、その配色のまま維持されるので、削除したからといって別の色に変わってしまうということはありません。
配色操作のポイントまとめ
さぁ、ここまでで配色の操作をひと通りご覧いただきましたが、大きなポイントは2点!
【配色変更の基本操作】
まずは好みのテーマを選んでおくのが大前提。
そして、バリエーションの中に好みの配色があれば、それでOK。
無ければ、[バリエーション]の一覧にあるスクロールボタンのうち、一番下にあるボタンをクリック、[配色]から好みのものを選択します。
【配色のカスタマイズ】
[配色]の一覧に好みのものが無ければ、[色のカスタマイズ]で表示されたダイアログボックスで、自分で色の組み合わせを作ります!
ダイアログボックスで設定する色は、
- [テキスト/背景]で、黒と白を設定しておく
- その他の色は、[アクセント1]と[アクセント2]の2色で好きな色を設定すれば充分。
多くても[アクセント3]まで設定してあれば充分。
というのが、Be Cool Usersおすすめのカスタマイズです。
あまり色がゴチャゴチャたくさんあっても、かえって見づらくなるだけなので、使う色を絞って、統一した印象にするわけです!
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