Officeのクリップアート、「いい感じの見つけた!」と思っても、一部の色が自分の文書に合わない色だったり、全体的にはステキな感じなんだけど、この余計な飾りだけいらない!ということ、結構あるんですよね〜。
でも!
クリップアートの中でも、WMF形式のクリップアートなら、クリップアート自体に編集を加えることができるので、色を変えたり、不要な部分を無くしたりすることができるんです!
自分が入れようとしているクリップアートが、WMF形式かどうかを見る方法は、[クリップアート]作業ウィンドウから入れる場合には、クリップアートにマウスポインタを合わせた時、「WMF」という文字が表示されるのがWMF形式。
Office.comでクリップアートを探す場合は、クリップアートの詳細ページを見た時に、「解像度」という欄があり、尚且つ、その欄に「サイズ変更可能」とあるのがWMF形式のようです。
でも、いちいち詳細ページまで見るなんて面倒!という場合には、クリップアートを検索するキーワードに、更に「WMF」というキーワードも加えて検索するといいかもです。
早速、クリップアートを編集!
見つけたクリップアートを文書の中に入れたら、そのクリップアートが選択されている状態で、クリップアートのところで右クリック、[図の編集]をクリックします。
【Word】
Wordの場合は、そのクリップアートに設定されている文字列の折り返しが「行内」に設定されている時に[図の編集]ができます。
それ以外に設定されている場合には、「行内」にしてから作業します。
左のようなメッセージが表示されるので、[はい]をクリックします。
【Word 2007】
このメッセージは表示されません。
これで、クリップアートが分解され、各パーツを図形のように扱うことができるようになりました。
【Word】
Wordの場合は分解されたパーツが、描画キャンバスの中に入っている状態になります。
ちなみに、左の図はWord 2010の描画キャンバスです。
Word 2007の描画キャンバスの枠は、水色の点線です。
試しに、描画キャンバスの中に入っているものを全部選択してみると、これだけたくさんのパーツから1つのクリップアートが形成されていたんだなぁということが分かります。
【Excel・PowerPoint】
Excel・PowerPointの場合は、[図の編集]で分解されたクリップアートの各パーツが、グループ化されている状態になります。
「図形のグループ化」のページでご紹介しているように、各パーツへの作業は、いちいちグループ解除しなくても、ある程度のことはグループ化されたままでもできますヨ。
下記の「各パーツを編集してみる」の操作も、この段階の状態のまま操作できます。
各パーツを編集してみる
これでクリップアートを編集できる状態になったので、早速作業を加えてみます。
ちなみに解説記事内の画像はWordのものですが、Excel・PowerPointでも同じように作業できます。
手紙のイラストの背景にある黄緑色の部分がいらないんだよなぁ、という場合にはその部分を消してしまいましょう!
不要な黄緑色の部分をクリックで選択し、[Delete]キーを押せば、
黄緑色の部分を消すことができました!
でも、右上の小さな黄緑色の丸がまだ消えていません。
なんで一度に消えないの?と思っても、それはこのクリップアートを作った人が別々のパーツとして作ったから。
使わせてもらってる側が文句を言っちゃぁいけません(笑)。
というわけで、右上の小さい丸も選択し、[Delete]キーを押せば、この小さいバーツも消すことができます。
今度は手紙に付いている羽の部分の色を変えてみます。
羽の部分を選択し、
あとは図形の色を変える時と同じ要領です。
[図形の塗りつぶし]ボタンで好きな色に変更します。
羽の部分が一度に色が変わらないのも、さっきと同じ理由です。
他の羽の部分もコツコツ作業していきましょう。
これで、不要なパーツを削除したり、一部の色を変更することができました!
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編集が終わったら・・・【Word編 方法その1】
Wordで編集が終わったクリップアートは、描画キャンバスに入っている状態です。
一部のパーツを削除した分、描画キャンバスの大きさに少し余裕があるので、
こんな風に、描画キャンバス自体の大きさを、中のクリップアートに合うように小さくしてみるのもいいかもしれません。
描画キャンバスを選択後、文字列の折り返しを「行内」以外に設定すれば、クリップアートが入った描画キャンバスをドラッグで自由に動かすこともできるようになります。
編集が終わったら・・・【Word編 方法その2】
編集が終わった後のクリップアートの扱いとして、Wordの場合はもう1つ方法があります。
「描画キャンバスを使う」のページの、一番最後の項でご紹介している方法などで、描画キャンバス内の全パーツを選択し、
選択したパーツのところで、マウスポインタが十字の形で右クリック、[グループ化]をクリックすると、
バラバラだったパーツが1つにまとまるので、あとはこれを下記の方法で描画キャンバスの外に出します。
描画キャンバスの外に出す際、Word 2010と2007で別の方法をとっているので、それぞれの欄をご覧ください。
この項の最後の、Word 2010と2007で共通の操作もお見逃しなく!
【Word 2010】
グループ化したクリップアート全体が選択されている状態で、マウスポインタが十字の形で右クリック、[切り取り]をクリックします。
描画キャンバス以外の適当なところで右クリック、[貼り付けのオプション]の[元の書式を保持]をクリックすると、
グループ化したクリップアートを、描画キャンバスの外に出すことができました!
【Word 2007】
グループ化したクリップアートにマウスポインタを合わせ、マウスポインタが十字の形になったら、描画キャンバスの外に向かってドラッグします。
グループ化したクリップアートを、描画キャンバスの外に出すことができました!
【Word 2010・ 2007】
でもこの後、忘れちゃいけない作業が残ってます。
空になった描画キャンバスを削除しておかなくては!
というわけで、描画キャンバスがある辺りをクリックして、描画キャンバスを選択。
[Delete]キーを押せば、描画キャンバスを削除することができます。
さて、ここで、クリップアートをグループ化する際、「描画キャンバスを使う」のページの、一番最後の項でご紹介しているドラッグの方法で、描画キャンバス内の全パーツを選択しようとすると、描画キャンバスにぴったりくっついているパーツが選択から漏れてしまったりします。
際(きわ)にありすぎて、ドラッグ中に表示される四角形の中に収まらないからです。
なので、描画キャンバスのハンドルを使って、
ある程度、描画キャンバスを大きく広げてから選択すると、選択しやすくなります。
編集が終わったら・・・【Excel・PowerPoint編】
【Excel・PowerPoint】
[図の編集]で編集できるようになったクリップアートでも、グループ化されている状態なわけですから、自分で[グループ解除]を行っていない限り、この状態のまま使い続けて不便はないと思います。
ただ、クリップアートを移動する際、クリップアート全体を動かすのか、クリップアート内のパーツの一部を動かすのかで、選択する場所が変わってきますので、「図形のグループ化」のページを参考にしていただければ・・・と思います。