図形のグループ化

解説記事内の画像はWord 2010のものですが、操作方法は下記のソフト、下記のバージョンで同じです。
  • Word 2010, 2007
  • Excel 2010, 2007
  • PowerPoint 2010, 2007

図形のグループ化01 左は、図形のように扱える、おなじみ「ワードアート」3つと、図形1つです。

これらの配置をちょこっと変えて・・・

図形のグループ化02 こんなマークにしてみました。
全部で4つのパーツが集まって、1つのマークとなっています。
もしこういったものを、文書内で移動したりすることが多いなら、移動しようとするたびに4つのパーツを全部選択しなければなりません。
1回や2回なら、いちいち選択してもいいと思いますが、何回もこういうことがあるなら面倒!

そこで!複数の図形をまとめて、1つの図形のように扱えるグループ化が便利です!
今回の例では、複数のワードアートと図形をグループ化しますが、ワードアートは図形のお友達ですし、いちいち「ワードアートと図形」と書くと長いので(笑)、まとめて「図形」と書くことにします。

さて、このサイトのいろんなページにも出ていますが、今回の操作では、Excelでもなく、PowerPointでもなく、Word 2010でもなく、Word 2007だけ操作が若干違います。
Wordの、しかもバージョン2007をお使いの方用の操作方法も掲載していますが、そこだけ読むのではなく、このページを上から順番にお読み頂いた方が分かりやすいです。

また、2010、2007のいずれのバージョンでも、Wordで図形を扱うときには、文字列の折り返しの設定が非常に重要になります。
文字列の折り返しが[行内]に設定されているものはグループ化できません。

図形のグループ化03 まずはグループ化したい図形を選択します。
今回は4つの図形をグループ化したいので、4つの図形を選択しています。

図形を選択すると、リボンに[描画ツール]が表示されます。
[描画ツール]の[書式]タブ、[配置]グループの、[グループ化]ボタンをクリックすると更にメニューが表示されるので、[グループ化]をクリックします。
図形のグループ化04
【Word 2007】
リボンに[ワードアートツール]が表示されている場合は、[ワードアートツール]の[書式]タブ、[配置]グループにある[グループ化]ボタンを使ってもOKです。

図形のグループ化05 図形をグループ化することができました!

4つの個々の図形を、1つの集合体(まとまり)として扱えるようになったので、文書内で移動したい時など、まるで1つの図形を動かすような感覚で扱うことができます。

図形のグループ化06 また、グループ化する際、グループ化したい図形を選択した後、マウスポインタが十字の形

図形のグループ化07 右クリック、[グループ化]から[グループ化]をクリックしてもOKです。

グループ化した図形の選択

図形のグループ化05 グループ化した直後は、1つのまとまりとして選択されている状態になっています。

図形のグループ化08 この状態のまま、さらに一部の図形のところでクリックすると、選択した一部の図形が直線で囲まれ、グループ化したまとまり全体は点線で囲まれています。
グループ化したまとまりの中の、更にその中の一部の図形を選択していますよという意味になります。
【Word 2007】
左の図のような直線や点線は表示されません。
選択した一部の図形が黒いポッチで囲まれ、グループ化したまとまり全体は青いポッチで囲まれます。

もし、選択しづらい時は、[オブジェクトの選択]ボタンをONにすると、図形を選択する専用の状態になるので、クリックで選択しやすくなります。
【PowerPoint】
PowerPointでは、常に[オブジェクトの選択]ボタンはONになっています。

また、それでも選択しづらい時は、[オブジェクトの選択と表示]作業ウィンドウを使うと便利です。
【Word 2007】
Word 2007には、[オブジェクトの選択と表示]作業ウィンドウはありません。

図形のグループ化13 今度は、グループ化したまとまり全体の点線のところを、マウスポインタが十字の形でクリックすると、

図形のグループ化05 再び、1つのまとまりとして選択した状態になります。

【Word 2007】
グループ化したまとまりを示す点線が表示されていないので、この操作はできません。
一度グループ化したまとまり以外のところをクリックし、選択を解除した後、もう一度グループ内のどれか1つの図形のところでクリックすれば、グループ全体を1つのまとまりとして選択できます。

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グループ化していても、その一部の編集ができる!

図形のグループ化08 グループ化することで、複数の図形を1つの図形のようにしているわけですが、グループ化している状態でも、その中の個々の図形を編集することができます。

先程ご紹介した方法で、グループ化している中の一部の図形を選択して、

図形のグループ化09 普段のように[図形の塗りつぶし]ボタンで、一部の図形だけの色を変えたりできます。

図形のグループ化10 また、グループ化している中の一部の図形だけを選択後、ドラッグすれば、

図形のグループ化11 グループ化したままでも、その中の一部の図形だけを動かすこともできます!

【Word 2007】
Word 2007では、この一部の移動の操作はできません。

以前はこういうことをしたければ、いちいちグループを解除して、一番最初のバラバラの状態に戻してから個々の編集をしなければいけなかったので、いや〜いい時代になりました(笑)。

グループ解除

図形のグループ化05 グループ化したものを解除したい場合は、グループ全体を選択するか、

図形のグループ化08 または、その中の一部の図形が選択されている状態でも構いません。
解除したいグループが選択されている状態であればOKです。

そして、[グループ解除]をクリックすれば、一番最初の図形個々の状態に戻ります。
図形のグループ化12 【Word 2007】
グループ化の時と同様、[ワードアートツール]が表示されている場合は、[ワードアートツール]の[書式]タブにある[グループ解除]を使ってもOKです。

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