PDFに変換

解説記事内の画像はExcel 2016のものですが、操作方法は下記のバージョンで同じです。
  • Word 2016, 2013, 2010
  • Excel 2016, 2013, 2010
  • PowerPoint 2016, 2013, 2010

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ワード・エクセル・パワーポイントの文書を、PDF形式に変換するには、特別なソフトを使わなくとも、ワード・エクセル・パワーポイントで、そのまま変換することができるんです!

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PDF形式で書き出し

Office形式の文書 まずはWordやExcel、PowerPointで作った文書を開き、たとえ文書を印刷したとしても、いい感じに見えるよう、文書を整えておきます。
これはどういうことかというと、特にWordとExcelでは、用紙を縦長に使うか横長に使うかといった、印刷の向きのようなページ設定の一部が、PDFにも引き継がれるからです。
普通に印刷したときにいい感じに見えれば、PDF化したときにもいい感じに見えるわけです。

Office形式の文書とPDF形式の文書 また、今回の操作は、「Office形式の文書そのものを、PDF形式に変換する」という、その文書の形式がまるっと変わるイメージではありません。
「元のOffice形式の文書はそのままに、新たにPDF形式として書き出す」という、元のOffice文書に加え、新たにPDF文書が作られるという、文書が2つになるイメージです。

文書を保存しておく ですので、WordやExcel、PowerPointの形式の文書はそのまま残しておくためにも、一旦[名前を付けて保存]や[上書き保存]しておきます。

[ファイル]タブ それでは早速、開いている文書をPDF形式で書き出していくことにしましょう!
[ファイル]タブをクリックし、

[PDF/XPSの作成]ボタン 【Office 2016・2013】
左側の一覧から[エクスポート]をクリックします。
更にその右側で、[PDF/XPSドキュメントの作成]を選択し、その右側にある[PDF/XPSの作成]ボタンをクリックします。

Office 2010の[PDF/XPSの作成]ボタン 【Office 2010】
左側の一覧から[保存と送信]をクリックします。
更にその右側で、[PDF/XPSドキュメントの作成]を選択し、その右側にある[PDF/XPSの作成]ボタンをクリックします。

ダイアログボックスでの設定

[PDFまたはXPS形式で発行]ダイアログボックス 表示されたダイアログボックスの、左部や上部を使って、これから書き出すPDF文書の、保存場所を指定し、

[ファイル名]と[ファイルの種類] ダイアログボックス下部の[ファイル名]に好みの名前を入力します。
更に[ファイルの種類]が「PDF」になっていることを確認します。
[発行後にファイルを開く]にチェックを付けておくと、この操作が終わった後に、PDFとして書き出した文書が自動的に開かれ、すぐにどんな風になったかを確認できます。
これにチェックを付けるか付けないかは、完全にお好みです。
(ただ、Windows 8.1をお使いの方がPDF文書を開くと、戸惑うこともあるので、Windows 8.1をお使いの方は、とりあえずこのまま、このページの内容を最後までご覧いただいた方がいいかもしれません。)

[オプション]ボタン 表示されたダイアログボックスには、[オプション]ボタンというものがあります。
どんなPDF文書にするのかを設定できるところなので、クリックして是非とも確認しておきたいところ。
下記で、Word、Excel、PowerPointそれぞれの[オプション]ダイアログボックスをご紹介していきます。

Wordの[オプション]ダイアログボックス

PDFのしおり 【Word】
PDFには、このような「しおり」を設定することができますが、

Wordの[オプション]ダイアログボックス Word文書に見出しやブックマークを設定していれば、[次を使用してブックマークを作成]を有効にすることで、「しおり」が設定されたPDFにすることができます。
(Word文書に見出しやブックマークが設定されていなければ、この項目は選択できません。)
また、「アクセシビリティ用のドキュメント構造タグ」という項目については、マイクロソフト社の「アクセシビリティの高い PDF ファイルを作成する」をご覧ください。

Excelの[オプション]ダイアログボックス

Excelの[オプション]ダイアログボックス 【Excel】
選択してあるシートだけPDFにしたいのか、文書ファイル全体(ブック全体)をPDFにしたいのか、などを選べます。
ちなみに「アクセシビリティ用のドキュメント構造タグ」という項目については、マイクロソフト社の「アクセシビリティの高い PDF ファイルを作成する」をご覧ください。

PowerPointの[オプション]ダイアログボックス

PowerPointの[オプション]ダイアログボックス 【PowerPoint】
PDFにしたいのはスライドなのか、ノートや配布資料なのかを選択できるようになっています。
また、「アクセシビリティ用のドキュメント構造タグ」という項目については、マイクロソフト社の「アクセシビリティの高い PDF ファイルを作成する」をご覧ください。

発行とその後の操作

[発行]ボタン 最後にダイアログボックス右下の[発行]ボタンをクリックすれば、書き出し完了です!

[発行後にファイルを開く] [発行後にファイルを開く]にチェックを付けておいた方は、PDF形式の文書が自動的に開かれるので、確認したら文書を閉じます。

Office形式の文書 最初に開いておいたOffice形式の文書は、PDF形式として書き出すのに使っただけなので、このまま閉じてしまって構いません。

Office形式の文書とPDF形式の文書 今回の操作は、「元のOffice形式の文書はそのままに、PDF形式として新たに書き出す」という操作なので、この時点でOffice形式の文書と、PDF形式の文書が2つ存在することになります。
もし、文書の内容を変更したい場合には、Office形式の文書に変更を加えて保存した後、再びPDF形式で書き出すという手順になります。

また、Windows 8.1では、PDF形式の文書を開くと、既定で「リーダー」というWindowsアプリが起動して、いきなり全画面で表示されるため、Adobeのアクロバットリーダーを使ってPDFを見慣れている方はかなり戸惑うと思います。
私が最初にWindowsの「リーダー」でPDF文書を見たときは、いつもとの違いに、戸惑うどころかちょっとあたふたしました。
もちろん、常にアクロバットリーダーでPDFを開くように設定を変えることもできるので、そうしたい場合には、下記のサイトさんが参考になります。

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