元に戻す

解説記事内の画像はExcel 2013のものですが、操作方法は下記のソフト、下記のバージョンで同じです。
  • Word 2013, 2010, 2007
  • Excel 2013, 2010, 2007
  • PowerPoint 2013, 2010, 2007

Office初心者の方にとって、早い段階で味方につけたい機能が、今回ご紹介する[元に戻す]ボタン。
「操作を間違った!」「やらかした!」といった時に、このボタンをポチッとすれば、その操作を無かったことにしてくれるありがた〜いボタンです。

今回はExcelの画面の画像を使って解説をしますが、Excelでは文字が各セルに入力されているというだけの話で、考え方自体はWordでもPowerPointでも同じですヨ。

元に戻すの操作画像01 こんな風にデータを入力したとします。
これはExcelに入力した例ですが、

元に戻すの操作画像02 Wordで入力するとこんな感じになります。

元に戻すの操作画像03 入力したデータに飾り付けをしてみます。
「宮城県」のところの文字を赤くして、
元に戻すの操作画像19

元に戻すの操作画像04 [斜体]を設定してみました。
元に戻すの操作画像20

元に戻すの操作画像05 今度は「京都府」のところで、文字サイズを大きくして、
元に戻すの操作画像21
(文字のサイズは大きくなれば何ptでもOKです)

元に戻すの操作画像06 フォントを変更して、大人っぽい自体にしてみました。
元に戻すの操作画像22
(フォントを変更してみるだけなので、どんなフォントに変えてもOKです)

ここまでの飾り付けの操作を書きだすと、こんな風になります。
(「宮城県」のところに、とか、「京都府」のところに、というのは省略しました)
元に戻すの操作画像07

ここでふと、「今、フォントを変えたけどやらなきゃよかった!」と思ったとします。

元に戻すの操作画像08 画面左上の、とっても小さなボタン、[元に戻す]をクリックします。
[元に戻す]ボタンは「ふにゃっと曲がった左向きの矢印」の部分と[▼]の部分の2部構成になっていますので、今回は「ふにゃっと曲がった左向きの矢印」の部分をクリックします。

元に戻すの操作画像05 フォントを変更する前の状態に戻りました!

[元に戻す]ボタンは、直前の操作をやらなかったことにしてくれて、1つ前の状態に戻してくれるんです!
元に戻すの操作画像09

元に戻すの操作画像11 もう一度[元に戻す]ボタンを押すと、更にもう1つ前の、文字サイズを大きくした操作を、無かったことにしてくれました。

文字サイズを大きくしなかったことにしてくれたので、[斜体]を設定したところまで戻ってくれたわけです。
元に戻すの操作画像10

[元に戻す]ボタンは、戻せる回数に上限はあるものの、押した分だけ操作を元に戻してくれる便利なボタンです。
戻せる回数については、また別の機会にご説明しますね。

ただ、何でもかんでも戻せるというわけではなく、例えば保存の操作の後、「[元に戻す]ボタンで、やっぱり保存しなかったことにしたい」という風にはできないなど、元に戻せない操作も存在します。
じゃぁ、元に戻せない操作を全て丸暗記して気を付けなきゃ!といったわけではなく(笑)、どうしてこの操作が戻せないのか、といったこともOfficeを使い続けていくうちに感覚的に身についてくるので、心配する必要は無いと思いますヨ。

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戻しすぎたら[やり直し]

さて、押した分だけ元に戻してくれる素敵なボタン、[元に戻す]ですが、これを味方につけると、張り切って押しすぎて「戻しすぎちゃった!」ということも(笑)。

元に戻すの操作画像11 文字サイズを大きくした操作まで無かったことにしたけれど、その操作は戻す必要が無かった〜!という時に、

元に戻すの操作画像12 今度は[元に戻す]ボタンの隣にある[やり直し]をクリックします。

【Excel】
Excelでは、このボタンも「ふにゃっと曲がった右向きの矢印」の部分と[▼]の部分の2部構成になっていますので、今回は「ふにゃっと曲がった右向きの矢印」の部分をクリックします。

元に戻すの操作画像05 文字サイズの変更まで元に戻してしまったけれど、それを再びやり直して、文字サイズの変更を行ったことにしてくれました!

元に戻すの操作画像14

元に戻すの操作画像15 【Word・PowerPoint】
ちなみに、WordとPowerPointでは、普段は左の図のような[繰り返し]ボタンになっているのですが、

元に戻すの操作画像16 [元に戻す]ボタンを使った直後に、[やり直し]ボタンに変わります。

そして、[元に戻す]や[やり直し]の操作が終わり、また別の操作を開始すると、再び[繰り返し]ボタンに変わるようになっています。

[元に戻す]の[▼]ボタン

今回ご紹介した[元に戻す]ボタンは、押した分だけ操作を元に戻してくれます。

元に戻すの操作画像13 でも、一気に戻りたい!というような、何度もボタンを押すのが面倒な時は、[元に戻す]ボタンの[▼]をクリックすると、今までの操作が一覧表示されるので、好みのところをクリックすれば、そこまでを一気に無かったことにしてくれます。

やってしまったことを戻すので・・・

今回ご紹介した[元に戻す]は、一度覚えてしまえば、かなり使う頻度の高くなるボタンです。
ところが、初心者の方がこのボタンを覚えた時に、混乱しがちなことがあります。

元に戻すの操作画像17 それが範囲選択。
範囲選択をする際、自分が選択したい範囲とは違う範囲を選択してしまい、「しまった!」と思って慌てて[元に戻す]ボタンを押してしまう方がいらっしゃいます。

[元に戻す]は「やってしまった操作を元に戻す」ボタンです。
範囲選択は、何かを操作する前に「ここに対してこれから操作をしますよ〜」という、操作の前準備の段階。
範囲選択したからといって、何か変更が行われたわけではありません。

元に戻すの操作画像18 なので、範囲選択を間違ってしまった場合は、いったん範囲選択を解除して、もう一度範囲選択しなおせばいいだけですヨ。

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